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ZoomInfoの今後の株価ポテンシャルと投資戦略について検討してみた~注目米国グロース株徹底分析!~

ケイ ( @Kei_IPOstock )です。主に米国IPOに関する情報を発信しています。

本アカウントでは、今回の様な銘柄分析に加え、新規IPO銘柄に関する「1分で理解する新規IPO銘柄」シリーズや、新規IPO銘柄並びに2020年IPOの主力銘柄に焦点を当て、1週間の振り返りと、次週の戦略について考える「米国IPO通信」の発信も行っております。是非本アカウント並びにTwitterのフォローもお願い致します。

さて、今回は6月にIPOしましたZoomInfo Technologies (ZI)について、目論見書、並びに直近の決算の情報をもとに深く分析をしました。

ZoomInfoについては、IPO後の決算はいずれも素晴らしい決算を出しており、米国株インフルエンサー界隈で最も影響力があると思われるじっちゃまことも広瀬さんも、IPO時から将来のテンバガー候補としてとても注目されていました。

その一方、Twtterでの米国株村界隈では、財務諸表があまり美しくないとの評判もあり、敬遠されている方が多いというのも認識しております。

ただし、最近の株価は先日のワクチン完成期待時のグロース株暴落時の中でも奮闘し、強いリバウンドが観察できた銘柄でもあります。

以下は、上がファイザーのワクチンニュース発表によりグロース株が軒並み暴落した11月10日(月)の値動き、下が翌日11月10日(火)の値動き一覧です。

2日連続で暴落する銘柄が大半を占めたにも関わらず、ZoomInfoは初日に他銘柄同様暴落したものの、その翌日にはすっかり戻し、大健闘している様子が窺えます。

11月9日(月)

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11月10日(火)

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通常、本アカウントでは、お忙しい方を対象に1分程度で銘柄のことについて理解できるような1枚スライドをしているのですが、今回は従来通りのスライドに加え、詳細分析を加えた2部構成で作成しています。

前半では、いつも通りざっくり概要を掴んで頂くために、会社概要やビジネスモデル等で抑える重要な点を記載し、重要な情報を1分でインプットできるようにスライドを作成しています。

もし、プロダクトやビジネスモデルについてより追加で勉強されたい方は他にも銘柄分析されている方が多々いらっしゃいますので、それらをご参考にして頂けると良いかと思っています。私の方ではとにかく情報を厳選し、抑えるべきポイントを簡潔にまとめることにフォーカスした点、あらかじめお含みおきください。

後半では、銘柄の詳細分析を行いました。

財務諸表に対する懸念が多いということもありましたので、今回本職会計屋の私が、改めて直近の決算や他のSaaS銘柄(Crowd Strike、Zoom、Salesforce)と比較し、実際のところどうなのかという点について深く分析をしました。

最終的なゴールは、ZoomInfoの財務諸表上の特徴を把握するとともに、理論株価の算定によりアップサイド、ダウンサイドの可能性について考え、投資にあたっての株価の目安感を持って頂くことです。

また、今回財務諸表を使った私自身の思考方法、つまり、財務諸表をどの様にして読んでいったか、また各財務指標をどの様にして理解していくべきなのかという点についても、初心者でも分かる様、例え話等も使いながら、出来る限り平易に記載するよう努めました。恐らく、ZIを検討されているホルダーの方以外にも、財務諸表の読み方や財務分析の思考法という点で参考になるかと思います。

ZoomInfoにご興味がある方も無い方もお楽しみ頂ける内容かと思っていますので、是非最後までお読みいただけますと幸いです。

なお、本記事は教育用目的で作成していますので、投資は自己責任でお願いします。

1.1分で理解するZoomInfo

会社概要

✔ 営業支援ソリューションを提供するSaaS会社
✔ ZIのプラットフォームを利用することで営業担当者やマーケティング担当者は効率的に活動できるようになり、また、勝率を向上させることができるようになる
✔ 現CEOが2007年にDiscoverOrgという会社を立ち上げた後、2019年にZoom Informationを買収。ZoomInfoとして再ブランド化し、現在の形に
✔ IPO時の浮動株は11.9%。投資ファンドのTA Associatesが筆頭株主、その他カーライルをはじめ投資ファンド系で65.6%、創業者および従業員で22.5%。(投資ファンド率高いためロックアップ解除に注意!
✔ 設立2007年、従業員数1,287名

まとめスライド

時間が無い方はこのスライドをご覧ください。要点をまとめていますので、このスライドを見れば1分でZoomInfoのことを理解できるかと思います。

(11月22日追記)
当初1週間限定で無料公開したところ、とてつもなく大きな反響がありました。(公開1週間で168リツイート、793いいね)
以下は有料となりますが、銘柄の理解に加えて、実際の米国株分析を通した、会計思考や目標株価の考え方の教材にもなるかと思っております。是非最後までお読みいただけると嬉しいです。

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