Royalty Pharma (RPRX) FY21Q1決算解説
今回は5月11日に発表されたRoyalty Pharma (RPRX) のFY2021Q1の決算解説をしていきたいと思います。
なお、RPRXについては過去にこんな記事も書いてますので、RPRXのビジネスや凄さについて知りたい方は宜しければこちらも是非。
なお、前回の決算解説記事はこちら。
前半で決算の事実関係の確認、後半ではより深く決算のポイントや今回の決算に対してどう解釈すべきか私なりの所感も書いていきたいと思います。
FY2021Q1決算概要
概要については、Seeking Alphaのスクショを借りします。
加えて、ガイダンスに関しても、Beatしていましたので、まずは決算OKといって良いかと思います。
では、まず初めに今回の決算ハイライトを見ていきます。
2021年第1四半期のGAAPベースの財務業績は、強力な営業キャッシュフローとトップラインの成長を実証
✔ 営業活動によるキャッシュフローは12%増の5億2,600万ドル、投資活動によるキャッシュフローは21%減の5億9,900万ドル、財務活動によるキャッシュフローは142%減の▲2億2,700万ドル
✔ 収入その他の収益合計は、嚢胞性線維症フランチャイズの成長に牽引され、14%増の5億7,300万ドルへ
2021年第1四半期の非GAAPベースの業績は、主にポートフォリオの堅調な成長によってもたらされた
調整後の現金収入は37%増の5億2400万ドル。
調整後キャッシュフローは37%増の4億900万ドル。
ロイヤリティ・ポートフォリオが好調で、革新的な治療法に関するロイヤリティを新たに3件獲得
ロイヤルティ総額は、嚢胞性線維症フランチャイズの68%の成長、Imbruvica、Promacta、Xtandiの2桁の増加により19%増加し、成熟製品のロイヤルティ満了を相殺しました。
ファーストインクラスの希少疾病治療薬Oxlumo、主要な癌治療薬Cabometyx/Cometriq、不眠症状を伴う大うつ病の新規治験薬seltorexantのロイヤルティを獲得。
2021年の業績見通しを上方修正
ロイヤリティ・ファーマ社は、本リリースの日付以降に発表された新規取引を除き、2021年通期の調整後現金収入を19億4,000万ドルから19億8,000万ドルと予想
MSCIコラボレーション
2021年4月、ロイヤリティ・ファーマは、世界の投資コミュニティに重要な意思決定支援ツールとサービスを提供しているMSCI Inc.とのコラボレーションを発表。MSCIのテーマ別インデックス・スイートを拡大し、ライフサイエンス、バイオテクノロジー、医薬品の各業界グループを変革する長期的かつ最先端のテーマを捉えることを目的とした新しいインデックスを発表。Royalty Pharma社は、様々な病状、臨床試験、変革をもたらす治療法、画期的な医療につながる可能性のある技術に関する専門知識を提供し、MSCIの分類フレームワークやインデックス手法の設計を支援。
ポートフォリオ別Royalty Receipts
決算解釈
以下は、上の事実関係やRPRXのビジネスモデルを踏まえて、より深く決算を精査し、どの様に今回の決算を理解し、解釈していくべきかを私なりの視点で分析したコメントになります。
分析にあたっては、以下の順番で見ていきます
▶RPRXのIR資料の読み方
▶四半期財務数値推移
▶今後の見通しについて
▶今回の決算に対する雑感
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