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Coursera 決算解説~FY21Q1~

今回は5月4日にIPO後初回決算を迎えた (COUR) のFY2021Q1の決算解説をしていきたいと思います。

なお、COURについては過去に目論見書をまとめた記事を書いてますので宜しければこちらも是非。

FY2021Q1決算概要

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Source: Seeking Alpha

初回決算は売上とGAAPのEPSはOK、Non-GAAPのEPSはミスでした。

2021年度第1四半期の財務ハイライト

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✔ 総売上高は8,840万ドルで、前年同期の5,380万ドルから64%増加
✔ 売上総利益は49.5百万ドル(売上高の56.1%)で、前年同期の28.9百万ドルから71%増加。非GAAPベースの売上総利益は49.6百万ドル(売上高の56.2%)で、前年同期の29.0百万ドルから71%増加
✔ 純損失は、前年同期の▲14.3百万米ドルに対し、▲18.7百万米ドルに。非GAAPベースの純損失は、前年同期の売上高の▲11.3百万ドルに対し、▲13.4百万ドル
✔ 調整後のEBITDAは、前年同期の▲9.9百万ドルに対し、▲10.1百万ドルとなった
✔ 営業活動に使用された純現金は、前年同期が750万ドルであったのに対し、▲430万ドル。フリー・キャッシュフローは、前年同期の▲990万ドルに対し、▲860万ドル

コンテンツ&プラットフォームハイライト

✔ コンテンツとクレデンシャル:主要な大学や企業が提供するブランドコンテンツや資格情報のスタッカブルシステムを拡充
>>5つの新しい学位、6つのMasterTrack®プログラム、4つの大学のサーティフィケート、そして需要の高い仕事に向けて学習者を準備するためのガイド付きプロジェクトの種類を増やしていくことを発表
>>IBMやSalesforceなどの大手テクノロジー企業が提供するエントリーレベルのプロフェッショナル・サーティフィケートを新たに3つ発表
>>米国、ラテンアメリカ、中東、アジアなど世界各地の大学から、新たに10校のパートナーを迎える
✔ ラーニングプラットフォーム 学習者の目標達成、教育者の効率化、教育機関でのスキルベースの学習をサポートする新しいプラットフォームの機能を発表
>>学習者:学習者: リアルタイムでパーソナライズされたコンテンツの推奨、2,000以上のトップコースの優先言語字幕翻訳、デスクトップとモバイルでのWCAG 2.1AAアクセシビリティサポートなどの新機能により、あらゆる能力の学習者に対応
>>教育関係者 アップロードベースのオーサリングやLMSコンテンツのCourseraへの取り込みなど、教育者が効率的かつ効果的にコンテンツをオーサリングするためのスケーラブルなツールを試験的に導入し、オーサリングプロセスを高速化することで、教育者がコースを構築する時間を短縮
>>教育機関:新機能として、組織がスキルを開発、測定、ベンチマークするのに役立つData Science AcademyとSkillSetsを装備

ガイダンス

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2021年第2四半期
売上高:89百万ドルから93百万ドル
調整後EBITDA:▲9.5百万ドルから▲12.5百万ドル

2021年度通年
売上高:369百万ドルから381百万ドル
調整後EBITDA:▲45.5百万ドルから▲52.5百万ドル

決算解釈

以下は、上の事実関係や同社のビジネスモデルを踏まえて、より深く決算を精査し、どの様に今回の決算を理解し、解釈していくべきかを私なりの視点で分析したコメントになります。

有料とはなりますが、より深い分析を確認されたい方や、決算の見方について勉強されたい方には役立つような内容に仕上げていますので、宜しければ最後までお読みください。

では、以下の点から見ていきましょう。

▶決算メンテナンスの方法
▶今回の決算結果について
▶今後の見通しについて思うところ
▶上記分析を踏まえた雑感

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