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ロシア プーチン大統領 & グテーレス国連事務総長 会談 (モスクワ / 4月26日)

[ 在日ロシア大使館 4月28日発表 ]


ロシアは、国連創設国の一つとして、また国連安全保障理事会常任理事国として、常にこの普遍的機関を支持してきました。ウクライナ、ドンバスでロシアが行っている特別軍事作戦について、事務総長が懸念をされていることは私も知っています。本日の話し合いも、この点に基づいて行われることになると思います。そこで申し上げておきたいのが、すべての問題は2014年のクーデター以後に生じたという点です。これは明白な事実です。

  • ウクライナの政権トップは、「ミンスク合意を履行するつもりはない」と、公然と(この「公然と」という点を強調しておきたいのですが)宣言しました。そこで我々は、この地域(ドネツクおよびルガンスク人民共和国)の住民に対するジェノサイドを終わらせるために、両国の独立と自立を承認せざるを得なくなったのです。繰り返しますが、この地域に住む人々の苦しみを止めるためには、これは必要に迫られた措置でした。

  • 事務総長にはお伝えしておきたいのですが、軍事作戦が進行中ではあるものの、我々はなおも外交ルートでの合意の実現を期待しています。交渉は続いており、我々はこれを拒絶しません。

  • ブチャ居住地区では我々に対する挑発が行われました。ロシア軍は一切無関係です。誰がこれを行ったのか、誰がいかなる手段でこの挑発を準備したのか、これを行ったのがどんな人間だったのか、我々は知っています。

  • マリウポリではもう戦闘行為は行われていません。もう終わったことなのです。他の産業地区に配置された一部ウクライナ軍は、降伏して捕虜となりました。捕虜となったのは約1300人ですが、実際にはもっとたくさんいます。怪我や負傷をした人々もいますが、彼らはまったく問題のない環境に置かれています。負傷者に対しては、ロシアの資格のある医師が本格的な医療支援を行っています。アゾフスタリ製鉄所は、完全に孤立しています。この場所で総攻撃を行わないよう、私は命令を出しました。直接の戦闘行為はもう行われていません。

  • 事務総長はロシアが人道回廊を実施していないとおっしゃいますが、それは誤解です。マリウポリからはロシアの協力により10万、13万、いやたしか14万人もの人々が脱出しています。行き先は好きに選べます。ロシアに行きたい人もいれば、ウクライナを選ぶ人もいます。好きなところに行けるのです。我々は人々を拘束しません。あらゆる援助と支援を提供しているのです。


[補足]
今回のグテーレス国連事務総長の訪問において公式見解の発表はなされていないと思います。プーチンとの直接対談、その後のラブロフ外相含めた会談での発表はロシア側から一方的に情報発信しているのみです。国連側として情報発信を慎重に取り扱っているのかもしれませんが。追って情報があればお知らせいたします。

[ NEWS SOURCE ]

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