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「Lの探偵~序章~ 2億5000万分の1の"七"」という短編映画を撮りました(その4)

(続き)
手塚先生は、劇映画はやっぱりテクニックが要る、例えば橋を渡るシーン、動き出しの部分は切れる。切り過ぎかなくらいにどんどん切ってテンポ感を出した方がいいというようなことを言われた。

確かに該当のシーンはせーの!で歩き出している感があるから、歩いている途中に見せるなら出だしの部分は要らない。

あとは日本でフィクションを描く時は◯◯という小道具はなるべく出さない方がいいというお話とか、

最後説明が長くなるのはどうですかねと聞いたら、必要な説明なのであれでいいと思うという話とか、

こういうジャンルだと思って観てたら最後実はそういう話だったっていうのもいいと思うとか、

色々有難い感想を頂いた。
めちゃいい人だった。

手塚先生は何回か授業や講評に入ってくれた時に、映像作品において美学を大事にされてて、いくらよく出来てても美学がない作品は評価しない旨のことを言われていたのが印象的だった。

なので自分の卒業作品も、手塚さんの言う美学にもしかしたらそぐわないんじゃないかと思ってちょっと感想を聞くのが怖かったが、懇親会の時に自ら近付いてきてくれて、色々話してくれて嬉しかった。

ちなみに手塚先生の思い出は、授業が終わって、手塚さんが役者として出演している「シャーマンの娘」を観ました!面白かったです!とお声がけした時にちょっと照れくさそうにああアレ観たんですねみたいなリアクションをされてたのが印象に残ってる。

手塚眞先生ありがとうございました!

(続く)



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