攻撃性の話

 文頭は一字下げる派ですが、noteだと一行目だけはそれが反映されたりされなかったりします。日頃の行いが悪いせいでしょうか?

 最近はご無沙汰しているのですが、一時、心理カウンセリング系のワークショップによく顔を出していました。
 ワークショップなので、講師であるカウンセラーの人の話を聞くだけではなく、ペアやグループになって与えられたテーマに沿って話し合ったり様々なワークをしたりする時間もありました。

 現役の人気カウンセラーが行うワークショップだけあって、毎回興味深く、勉強になる話も多かったのですが、その中でも一番心に残っているのは、

 「人の攻撃性の裏には、不安が隠れていることが多い」

という言葉でした。
 つまり「人は不安を感じたとき、それと向き合わず誤魔化すために人を攻撃する」ということです。逆ギレはその典型例ですね。

 この心理学の知識は、非常に役立ちました。
 たとえば、飲み屋でカップルの男から絡まれたときは、「ああ、好きな子の前で恥をかきたくないから俺を攻撃をしているんだな」と、あたたかな上から目線で見ることができ、自分が怒る必要がなくなりました。また、クライアントから理不尽な理由で怒られてたときも、「ああ、彼は自分が仕事ができないのを発注先の人間にバレるのが怖いんだな」と考えることで、素直に「すいません」と言いながら聞き流すことができます。

 逆に自分が怒りにかられたときは、「今、自分は何かに不安を感じていて、それから逃げるために攻撃しているんだろうか?」と考えることで、一歩踏みとどまり冷静になることができます。
 もし機会があれば、お試しを。

 ちなみに2番目に心に残っているのは、「あなたが一番癒されるのは、どんな時ですか?」というテーマで話し合うワークのときのことです。
 ペアになった男性は、最初「まだ小さい子供をお風呂に入れているとき」という素敵な答えを口にしたのですが、しつこく掘り下げて聞いてみると、実は違いました。彼本人nも気がついていなかったのですが、先ほどの言葉の裏には「常に奥さんに怒られないか不安を感じている。その点、子供を風呂に入れている間は奥さんの目はないし、子供の世話をしているから『家事を手伝え』と怒られることもない。だから癒される」という心理が隠れていたのでした。
 心理カウンセリングって、本当に怖いです。

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