ファックもしていない女を養う話

 以前、TVである人が「世界で一番何がしたい?と聞かれた時に、すぐ答えられる人を“幸せ”という」と言っていたのですが、それは“不幸”ではない人の台詞に過ぎないんじゃないかなあ、と思う今日この頃です。

 そんなことはさておき、今日読んだこの記事です。

    フランス人教師にきいたフランスの少子化対策の影

 内容はというと、フランスの少子化対策に支払われているお金がきちんと子供に回っておらず親が使い込んでしまっている、という話です。

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近所にいた子供が3人いる家庭は、両親ともに働かず、生活補助がでて2700ユーロもらっていたわ。(中略)秋の新学期には、400ユーロが支給されるんだけど、それは基本的には子供たちが学校でその一年使うものを買うためにもらうものなのに、そのお金は新しい電話やテレビを買う為に使われていたみたい。
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 オーストラリアにいたとき、同じような話を何人かの人に聞きました。だいぶ前、90年代の話なので現在はどうなっているのかはわかりませんが、若造だった当時の私にはかなり驚きでした。
 一番覚えているのは、ヒッチハイクで拾ってくれたトラックドライバーの兄ちゃんが言った次のような言葉です。

「この国は、永住権以上を持っていれば、仕事がなくても生きていけるだけのお金を政府が出してくれる。子供がいればそれだけ手当は増えるし、特にシングルマザーは優遇されている。俺は毎日こんなに働いて月に○○○ドル稼ぎ、税金も払っている。子供を2〜3人以上産んだ女は、それだけで毎月俺の稼ぎ以上のお金を政府からもらっている。ようは俺がその女に金を払っているようなもんだよ。何で俺がファックもしてない女を養わなきゃならないんだよ」

 まあ、ファックという言葉を書きたかっただけだろ、と言われたらその通りなのですが、それまで暢気な国としか見ていなかったオーストラリアにもいろいろあるんだなあ、と肌で感じましたね。

 そのドライバーの彼は、こんなことも言っていました。

「この国は、女の子は子供を数人産んだらそれだけで食っていける。だから若い女の子がすぐに子供をつくっちまう。若い男は、そういう女とくっついて食っていく。そのお金の多くは生まれた子供のためのものだが、そういう女は大抵子供に使わず自分の酒や遊びに使うだろ。当然、子供はまともな教育を受けられない上に、そうやって働かずに暮らしている親を見ているから、同じような道を歩もうとする。堂々巡りだよ」

 当時は他人事のように聞いていましたが、最近、なかなかそうも言ってられなくなりましたね。
 生活保護の制度がー、とか、格差社会がー、とか現状の制度に対して偉そうにいろいろ批判するのは簡単です。そこから一歩進んで「では、どうしたらいいのか?」という話になると、途端に難しくなってしまいます。私自身、ここで書けるほどの意見はまだ持てません。
 オチのない話ですいません。

 ちなみにゲイの人もドライバーのお兄ちゃんと同じようなことを言っていたのですが、だいぶニュアンスが違って聞こえたのはいたしかたないのでしょう。

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