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#20 愛情だけでは食べさせていけない。お金を稼いで貯めろ。

男の仕事は家族を守ること。まず、それができてから社会貢献をしていけばいい。

では、家族を守るとはどういうことか。それはお金を稼ぐということである。お金があれば住む場所を与えることができるし、食事に困ることはないし、清潔な衣類を身につけることができる。韓国ドラマでは、お金持ちの子どもたちが、貧しい子どもを徹底的に虐める。しかし、お金にモノを言わせて貧しい子どもが守られることはない。これはドラマの話なので大袈裟な気もするが、現代社会の縮図のような気もする。

岨手由貴子監督の「あのこは貴族」という映画がある。ものすごくリアルに現実を表現しているので、興味があれば見てほしい。そこに描かれているのが現実だ。この日本社会においても確実に身分制度は存在する。その身分を決めるのはお金だ。これは間違いない。

結婚式でもファーストバイトという儀式がある。「あなたを一生食べさせていきます」という意味があるらしい。今では儀式というよりはエンターテイメントでしかない。なぜならば、多くのカップルはウェディングローンを組んで結婚式を行う。ローン、つまり借金だ。借金をしているうえに10万円近くもするウェディングケーキを注文し、その時にしか使わないような大きなスプーンでケーキを食べさせ合う。結婚式の費用は他人からのご祝儀に期待している。こんなに滑稽なことがあるか。

あなたを一生、食べさせていくという本当の覚悟があるのであれば、結婚式など一括で支払うくらいのお金を貯めておかなければいけない。それは無理だと言うかもしれない。しかし、あなたが結婚式をするまでに、まさに自分のためだけに使ってきたお金はいくらあるだろうか?車、服、時計、娯楽、飲み会、お酒、タバコ。それらをしっかりと貯めておけば結婚式の数百万くらいは貯まっているはずなのだ。それが、ローンを組まなければ開催できないような結婚式で、「あなたを一生食べさせていく」と儀式をする。永遠に痛みを分かち合うと宣言をして数年で3割が離婚をする。どう考えてもおかしい。

単純に「お金がないから結婚式ができない」と伝えるのは苦しいし、男として格好悪いような気がする。だけど、「俺は君を一生食べさせていく」と言葉で伝え、休日にはアルバイトをしたり、副業をしたり、給料を上げるための勉強をしていれば、「俺は君を一生食べさせていく」という言葉が上辺の言葉ではなく、本心だということが伝わるはずだ。しかし、結婚式でいくら儀式をしても休日にダラダラと過ごし、お金もないのにローンで車を買ったり、家を買ったりしていれば男としての信用はなくなっていく。それは3割も離婚をするのも仕方がないと思う。

結婚というのは、男がその女性を生涯守っていくという覚悟だと私は考えている。だから、自分のためにお金を使うのではなく、自分がいつ死んでも困らせないだけのお金を稼いでおくべきなのだ。そして、それを蓄えておくべきなのだ。

男女平等が謳われる社会だが、現実は全くそんなことはない。女性が社会で出世していくのは難しいことだ。
多くの女性が、結婚や出産、育児をきっかけに社会での出世を諦めざるを得ない。
私の友人にも離婚した女性たちが沢山いる。離婚の原因のほとんどが「お金」だ。離婚した女性は、1人で子育てをしながら仕事もしなければいけない。養育費をまともに払ってくれる夫であれば、そもそも離婚はしていない。養育費すら無いなかで、子どもを育てていく。だから、多くの女性は「普通に働いてくれる男の人であれば、誰でもいいから再婚したい。」と口にすることがある。

離婚ではなくても、もしあなたが何らかの病気で急死したとする。その時に残された妻や子どもが「お金のため」に好きでもない男性と再婚したらあなたはどう思うだろうか。あなたの子どもは新しい男性を「お父さん」と呼ぶ。もしも、私が死んだ後でも妻が本気で愛した男性と再婚してくれるのであれば私は構わない。しかし、生活のために本気で愛している男性以外と結ばれることを想像しただけでストレスだ。そうさせないためにも、私は妻と子どもが一生食べていけるだけの十分なお金を残している。私は結婚式はしなかったが、「あなたを一生食べさせていく」という男としての役割は果たしたつもりだ。私が明日死んでも、妻は一生食べていけるし、子どもも一生食べていける。これは私なりの家族への愛情だ。

20代や30代であれば、自分が居なくなっても、妻はまた新しい恋愛もできるかもしれない。しかし、40代、50代で未亡人となれば新しい恋愛をするタイミングもなかなかないだろう。

結婚生活だけではなく、カップルにおいてもそうだと思う。私は付き合っている女性よりも仕事を最優先する。忙しすぎる時には数ヶ月会えないこともあった。だが、それを理由に私の元から離れていった女性は1人もいない。それよりも前、私が底辺にいた時には休日の度に彼女に会いにいき、仕事の合間でもメールをしたり、頻繁に連絡を取っていた。それが大事にしていることだと思ってたのだ。しかし、そうではない。本当の意味で相手を大事にするということは、会う頻度を上げることではない。どこか楽しい場所についれていくことでもない。その相手との将来を思い描ける存在であることだと私は考えている。

人生でお金がかかることは多々ある。トラブルに巻き込まれれば弁護士を雇わなければならない。親の介護が必要になれば、自分や妻だけで介護をするのには無理がある。やはりそこでもお金がかかる。事故、病気など突然の事態に対応できるか、それが自信を持って「できる」と答えられなければお金が足りないということだ。

では、実際にどれくらいのお金を貯めればいいのか。最低でも年間100万円は必要だとおもう。
22歳で大学を卒業して、32歳で1,000万円、42歳で2,000万円、52歳で3,000万円それくらいは必要だろう。これは最低レベルだ。
「僕の年収じゃそんなに貯めることできない」「もう30歳を目前なのに、今からどうやって1,000万円も貯めろっていうの?」そうやって弱音を吐きたいなら吐けばいい。しかし、誰も助けてくれない。やるしかない。

自分の年収で年100万円貯められないのであれば、アルバイトでもすればいい。月8万円稼ごうと思えば、時給1,000円で月80時間働けばいい。土日にアルバイトをすれば月80時間なんて余裕だろう。それができないというのであれば、諦めるしかない。あなたの将来の妻、子どもがあなたのもとを去っていっても、誰も同情してくれない。当たり前だ。男としての役割を果たしていないのだから。

男なら、稼げ、貯めろ。そして大事な人を本当の意味で守れ。

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