かき氷 001〜005

23年の6/4に、岐阜にある伊奈波神社のそばにあるたい焼きとかき氷のお店に、かき氷を食べに行った。本当はその時、かき氷では全国的な有名店、赤鰐に行ってみたかったのだが、まだその当時は長蛇の列に並ぶ自信がなかった。
かき氷めぐりをしよう、と去年の初夏になんとなく思い立ち、全国各地の店を調べたり、行きたいリストを作ったりして、そうして1店目に選んだのが「薄皮たい焼き 福丸」の梅のかき氷だった。決め手は好物の梅があること。
もちろんそれ以前にいろんなかき氷を食べてはいたけど、氷活を始めたとするなら、明確にこの店からだった。その日から丸1年で53杯食べた。

001 / 薄皮たい焼き 福丸・梅
今思うとここのお店は驚異の600円という価格で食べられる。1年氷活してきてほぼ最安値と言ってもいい。なんでこんなスタートだったんだ。
シロップは手作りで、自家製のいちごや梅を漬け込んだもの。それがかなり具が多く、いちごを頼んだ友人のものには漬け状態とはいえ大量のいちごがのっていた。
この頃はまだ涼しい気候で、私もビギナーだったので普通に寒がっていた。1店目にしてもうやめようかとも思った。ただ本当に美味しかったし、600円だったので素晴らしい記憶として残っている。また今年も行きたい。
ちなみにたい焼きも薄皮でめちゃくちゃおいしい。焼いてもらうのに時間がかかるので、かき氷を食べながら待つとよい。
伊奈波神社に車を停められるし、待っている間にお参りもできる。この神社はすごく綺麗で、小さい沢や水場が多くてパワースポットとしても人気があるそう。
2023/06/04

002 / ひみつ堂・紅さやかくりち
いきなり2杯目で有名店に足を運んでいる。東京都は谷中銀座。朝早く行って紅さやかくりちを食べた。私はさくらんぼが大好き。
ここに来て私はカルチャーショックを受けて、実質そののちの氷活を続けることを決めた。この店はかき氷版二郎である。特にこの日は朝だったので、ガチ勢が多かった。店頭のメニューに載っていない、twitterでしか得られない情報により紅さやかを選んだ私の隣にいた、ソロ客のおじさんが同じものを頼んでいた。その人の食べ方は氷を横から洞窟を掘るように食べていた。
ひみつ堂はラーメン二郎なため、食べ方も難しい。すごく盛られているからだ。私はまだこの時ビギナーすぎて、手の付け方がよくわからないでいた。そんな私の隣に知らんおじさんが下の盆に崩れるのもいとわず中を掘り進めているのを見て、正直カッコいいとすら思ってしまった。私もこうなりたい。
メニュー名がさくらんぼくりちとかいうラブリーネームだろうとここはラーメン屋。ロットを乱さず、メニューも受け取らず家から食べるものを決めて来る。早く食べ、さっさと店を出る。通は食後にグラタンをキメてもいい。死に氷はストローで飲む。
そして何より、手で削った天然氷は寒くならない。この寒くならない、という今では当たり前になっていることが、寒がりの私にはかなりショッキングだった。
かき氷の基礎をここで学んだような気がする。
2023/06/10

003 / 代官山のんき・パイナップル
ひみつ堂の後に行ったので全てが間違っていたと言ってもいい。この店は大学生向けのポータルサイトでリサーチしたことも間違っていた。
普段は夜居酒屋をやっている店が、夏季限定で昼間はかき氷屋としてオープンする。わりとよくある業務形態で、この場合別にハズレばかりではない。ちゃんと評判のいい店も存在する。
さらに言うとここは中町氷菓店のフランチャイズでもあった。これがどういうことか、当時の自分は全く知らない。中町氷菓店の名前だけ確認して、へ〜、天然氷ならおいしいっしょ、くらいの超浅はかな見解でこの店に行った。客は我々のみだった。
パッと見のメニューは女子が好きそうなピスタチオなんかのものもあったけど、私はシンプルなフルーツ系が好きなのでパイナップルにした。これも間違っていた。
『パイナップルのかき氷は、本当においしいお店でないと食べてはいけない』-----
この教訓はここで学んでいる。理由はなぜかというと、パインのように繊維質な食べ物はシロップにしたところで繊維がとても残りやすい。これはパインの種類や産地などにもよるし、適当に選ばれ適当に濾されたパインには、めちゃくちゃに繊維が残る。そしてそれは氷と全く絡まない。よってモサモサとした食感になり、「全然おいしくない」という感想になってしまう。
私はなるべくネガキャンをしたくないし、好みでなかったお店にもいいところを見つけたいとは思っている。でもここはFCで、特にかき氷にこだわりを持っていない、53個中のかなりわずかな割合で「ハズレだった」と個人的に思っているお店のひとつになってしまった。
かき氷は水物でコストもあまりかからず、夏場は人気の商品だからそういうお店も多々ある。それは氷活を本気で始める前からわかっていたはずで、見抜けなかった自分が悪い。ちなみにここは値段もそれなりにする。完全に代官山に支払っているというお金。かき氷への対価でなく、代官山でゆっくり過ごしたという対価。残念だ。
自分に合わなかった店でも他の人には合うかもしれないから「ここには行かなくてもいい」なんてなかなか言えないけど、FCという業務形態上唯一ここだけはそう言えるかもしれない。
中町氷菓店のFCでもいいお店はたくさんあるので、FC元の中町氷菓店、ひいては他のFC店に対しても申し訳ないが失礼に感じる業務内容だったと思う。
ここでの失敗がむしろ「自分は失敗した、もっといろんな店を知って経験値を積みたい」と思うきっかけになった。
2023/06/10

004・一丁たい焼き たいあん・梅
代官山での失敗が尾を引き、やる気を失いつつあったが福井県に行くタイミングがあった。かき氷を食べよう。福井市にあるこのお店はこじんまりとした小さなカフェのようないでたちで、ここも薄焼きのたい焼きを販売している。薄焼きのたい焼き屋がやっているかき氷はうまい説、ここで濃厚になってくる。
実は別のお店も候補だったものの、定休日でハシゴができなかった。このお店にようやく辿り着いたとき、かき氷はほとんど品切れだった。氷が。
3人で向かってしまったため、お店の人が、少し安くするから(半額だったかな?)ハーフサイズでもいいかと提案してくれて、少し小さいかき氷を食べた。このシロップが非常に美味しかった。
私は梅が好きなので、梅があると大体梅を選んでしまうし、どの梅ももれなく全部好きで誰が一番なんて決められない。ここの梅はすっきりと酸味が強く出るタイプで爽やかだった。福井は梅が名物でもあるのでより良かった。また行きたい。
たい焼きも美味しかった。焼きたてのあんこで絶対舌をやけどする。
2023/06/24

005 / HUG FLOWER・夏季限定チーズテリーヌ氷
ここはチーズテリーヌ屋さんであり、かき氷屋さんではない。チーズテリーヌとはチーズケーキのさらに濃厚でもったりねっちりしているようなやつ。それがサイコロ状にカットされ、紅茶フレーバーの氷にエディブルフラワーと共に乗っかっている。
この日はもうなんでもよかった。氷なら。よくある業務用の、お祭りとかで食べるタイプの粗めの氷。ほとんどフラペチーノ。でも美味しかった。なんでも良かったから。暑くて。夜だし。
でもいわゆる氷活でここのこれを選ぶことはないと思うし、そんな人もいないと思う。
かき氷屋は大体11時ごろから、16時ごろまでしかやらない店がわりとある。遅くても18時には終わっている。仕事の後で行くのは難しい、ということを学んだ結果こうなった。でもキンキンに冷えたチーズテリーヌ、普通にすごくおいしかったので、チーズテリーヌ自体はとてもおすすめです。凍らせて食べよう。
2023/07/03

※写真は気が向いたらのちのちのせるかもしれません。

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