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スノーフェアリー馬鹿がレヴィヤの地版を使ってみて

はじめに

このnoteでは、自分がスノーフェアリーデッキを組んでて感じたことや、組んでる時に考えていることなどを書いていこうと思います。
今回は新弾で大きな強化を受けた青緑スノーフェアリーについてです。

自分はデュエルマスターズを友人とたまに遊ぶくらいで、大会などに出たり環境デッキに触れたりはしていませんので、その点はご了承ください。


レヴィヤの地版、並びにキユリ〈ワル.Star〉の(個人的な)事前評価

思えば「青緑スノーフェアリー」というデッキに触れたのは久々のことで、きっかけは当然新弾にて登場した《レヴィヤの地版》と《キユリ〈ワル.Star〉》の存在である。

先に公開された《レヴィヤの地版》を初めて見た時、筆者の評価は高くなかった。
というのも、元となった《守護炎龍 レヴィヤ・ターン》の能力が色濃く表れ、タマシードとクリーチャーのどちらでも出せるという性能は、カードデザインの観点でも申し分ない優秀なカードであったが、「スノーフェアリーデッキに採用するか否か」という観点では、高評価とはならなかったのだ。既存の進化スノーフェアリー達とはどうしても噛み合わず、受けとして見ても3コスト以下のスノーフェアリーで受けに繋がるカードが無く強力とは言えなかった。

余談ではあるが、この「スノーフェアリーデッキに採用するか否か」という視点でカードを評価してしまうのは自分の病気のようなものであり、世間の評価とズレている可能性がある点についてはご了承願いたい。

さて、評価が高くなかった《レヴィヤの地版》であるが、《キユリ〈ワル.Star〉》の登場によってガラリと評価が変わることとなる。効果で即進化できるのはもちろん、シールドトリガーとして出た時もブロッカーを持つため受けになり、2枚引いて1枚捨てるという使い勝手の良さそうな効果も持っている。《レヴィヤの地版》の低評価の原因を解決する、驚くほど相性の良いカードだったのだ。

何よりこの2枚の評価を決定づけたのは、《恋愛妖精アジサイ》がいれば5枚ドローできるというもので、レヴィヤ+キユリ+αと出ることによるアジサイの3枚ドローとキユリの2枚ドローで計5枚ドローとなる。これをTwitterで見た時、「間違いなく強い」という確信を得たと同時に、新弾発売直後に青緑スノーフェアリーを組むことを決定した。

 今更ではあるが、この記事では
《レヴィヤの地版》→レヴィヤ
といったように所々カードの名前を省略させていただく。守護炎龍レヴィヤ・ターンについてはこの後出てこないから許して

とりあえず組んでみた

待ちに待った新弾発売日。
友達と共にカードショップへ向かい、すぐさまキユリとレヴィヤを購入。そのまま対戦スペースでデッキを組む(事前に構想は練ってあったが、細かい枚数などは考えていなかった)。
自慢になるが、これまで何度もスノーフェアリーデッキは組んで来たし、ノウハウは身についている。青緑スノーフェアリーも結構前ではあるが組んだ経験があるし、今回目指した《エンドレス・フローズン・カーニバル》をフィニッシュに据えた構築の経験ももちろんある。

というわけで、感覚とノリで実際に組んだのが下のリストである。

その場で組んだにしてはまとまった綺麗なリストになったのではないだろうか。組む上では、「レヴィヤ+キユリのギミックと、レヴィヤの受け性能を生かすためにクロックも採用する」ということを指針とした。個人的にも、「なんか強いデッキになった気がする」という確かな感触があった。
ここから先は実際に回した感想…というより、新戦力であるレヴィヤとキユリについてを話そう。

レヴィヤの地版+キユリ〈ワル.Star〉ギミックは強いのか

結論から話そう。強い。
細かく言うと、「スノーフェアリーデッキにおける新たな基盤/テンプレを確立した」と言っても過言では無い(さすがに過言かもしれん)

なぜここまで高評価なのかを話そうとすると、これまでのスノーフェアリーについての話からしなければならない。長くなってしまうのだが、ぜひ読んでいただきたい。

アジサイのジレンマ

時はドラリンパックの頃まで遡る。
デッキの基盤を強化するアジサイ、エール、エスメルに加え、新たなフィニッシャーとして《氷結龍ダイヤモンド・クレバス》と《エンドレス・フローズン・カーニバル》を獲得し、スノーフェアリーは大幅な強化を受けた。筆者もテンションがぶち上がり狂喜乱舞していたのを思い出す。
クレバスについては言うまでもないだろう。「クレバスワンショット」というデッキで競技シーンでも活躍した他、その脅威の打点形成力にはいつもお世話になっている。

問題は《エンドレス・フローズン・カーニバル》の方であった。
ここでの問題とはカードが弱いとかデザインが良くないという意味ではなく、筆者が納得できるレベルのデッキにするのが難しいという意味である。
あと名前長いので以下フローズンと呼ぶ。
「デッキにするのが難しい…???」
「スノーフェアリーとステージュラとフローズンで普通に良くない?」
と思う人も多いだろう。それであっている。問題ない。
早速矛盾しているが、どうか聞いて欲しい。アジサイ出してスノーフェアリー連打してもフローズンは打てないのである。
どういうことか?
これはドラリン発売後すぐの筆者の経験である。

ウキウキでデッキを組み早速1人回しを始める筆者。思い浮かべるのは白緑メタリカ。さすがにあそこまでヤバい動きは出来ないが、ドローを繰り返し増えた手札でフローズンを打ち込み、動けなくなった相手を殴り飛ばすのはさぞかし気持ち良いだろうと思いながら回していく。
ところが、途中から違和感を感じるようになる。何故か気持ちよくフローズンを撃てないのだ。筆者は、「スノーフェアリーを連打して、マナを使い切ったらフローズン撃って次にはトドメ」というのを想像していたが、そうなることはごく稀であった。原因は何か?
自分は《恋愛妖精アジサイ》というカードを勘違いしていたのだ。
想像してみて欲しい。場にはアジサイ1体がいて手札は3枚、内1枚のステップルを場に出した。アジサイでドローしたら手札は何枚か?そう、3枚である。アジサイ1体だけでは、手札を減らさないだけで手札を増やすことはできないのだ。手札にスノーフェアリーを増やそうとして、手札からスノーフェアリーを場に出して減らしていたのだ。
「何当たり前なことを言っているんだお前は」と呆れるかもしれない。だが、筆者はしばらく1人回ししてからようやくその事実に気がついた。
アジサイ登場前に、《ハッスル・キャッスル》を用いたスノーフェアリーデッキを組んだこともあったのだが、その時は「スノーフェアリーを手札に抱える」ためではなく、あくまで「息切れせずにスノーフェアリーを連打する」ためだったので問題にはならなかったのだ。

さて、この事実からわかる通り、アジサイ1体出して回すだけではフローズンを撃つことができない。ではどうすれば良いか?様々な人達が色々なアプローチでこの問題に向き合ってきた。それらは次のように大きく4つに分類できる。

①アジサイを複数体並べる

②ステージュラ等でスノーフェアリーをかき集める

③《ハイドロ・コミューン》等で盤面のスノーフェアリーを手札に戻す。

④《神の試練》《悪魔の契約》等一気にリソースを回収するカードを採用する。

順番に見ていこう。

まず①については説明するまでもない。1体でダメなら増やせば良いだけである。ただ、アジサイを複数引き込み、それらが生き残るというのは要求値が高い。逆に言えば複数並べて生き残ったあとの無敵感、全能感はすごいものではあるが。

次に②だが、これも簡単な話である。ステップルやジャスミン等、スノーフェアリーを展開していくと勝手にマナや墓地にスノーフェアリーが溜まっていく。あとはそれらをかき集めてコストにするだけだである。

これら①,②に関しては、意識しなくともスノーフェアリーデッキを組んだ時に大抵機能するものである。よって、デッキを組む際意識する必要があるのは③,④となる。

さて③,④についてだが、これらは言い換えると、「1枚から複数枚のスノーフェアリーに変換できるカードを採用する」ことで問題の解決を目指したというものである。またこれらは共通して「スノーフェアリー以外のカードに枠を割く必要がある」ということが言える。
当たり前なことではあるが、フローズンを使いたい時はスノーフェアリー以外のカードの採用を必要最低限に留めたいところだ。多すぎても事故要因となり、少なすぎては使いたい時に使えない。

話が少し脱線してしまうのだが、④の例で挙げた《神の試練》と《悪魔の契約》は、筆者のアイデアではなく、YouTuberの方が紹介していたものである。
《悪魔の契約》については、マナを全て手札に変換しフローズンで固めて殴るという漢気満載な動きに筆者は魅了された。
《神の試練》については、筆者の「スノーフェアリーは低コストのクリーチャー中心に戦う」という固定観念を打ち砕く構築に感動を覚え、即座に《神の試練》を4枚購入したほどである。
暇な時間に是非見てほしい。

話を戻す。長々と話してしまったので、ここで筆者が言いたいことをまとめると次のようになる。

  • スノーフェアリーのギミックではフローズンのコストを確保する為の要求値が高い。

  • スノーフェアリー以外で一対多交換できるカードを用いてフローズンのコストを確保する場合、デッキの性質上多く採用することはできない。

これらが"以前の"スノーフェアリーデッキで筆者が感じていた課題である。
しかし。スノーフェアリーで一対多交換できるカードが登場すれば。これらの問題は一気に解決するのではないだろうか。


ここまで非常に長くなってしまった。では本題の《レヴィヤの地版》《キユリ〈ワル.Star〉》の話に戻ろう。

まさに革命

事前評価で「5枚ドローできるのは確実に強いだろう」といった旨の話をしていたと思う。実際に強かった。しかし、その強さの本質はそんな簡単なものではなかったのだ。筆者は先程述べた経験を踏まえようやく言語化することができた。

アジサイが1体だけでも手札消費1枚から爆発的なリソースを確保でき、フローズンのコストを確保しやすい。
また、最適な動きでなくても最低限スノーフェアリーかつ受けとしての役割があり、デッキパワーを損なうことがない

これが《レヴィヤの地版》《キユリ〈ワル.Star〉》の強さの本質である。

レヴィヤ+キユリの弱い点

さて、ここまで色々と絶賛してきたが、当然弱い所も存在する。さすがにそこに触れずに終わるのは詐欺のようなものなので、話していこう。

①タマシードとフローズンが噛み合わない

この1文字の違いに涙を流した

これについては仕方ない。だってフローズンのテキストに「スノーフェアリーを5""」って書いてあるんだもん。
ちなみにキユリが出るまでレヴィヤの地版の事前評価が高くなかった理由のひとつでもある。

ちなみにステージュラについては、G0の条件こそ「スノーフェアリー3"体"」であるが、回収効果ではタマシードも回収できるので覚えておこう。

②キユリ〈ワル.Star〉がほぼレヴィヤの地版専用カードになる

この《キユリ〈ワル.Star〉》というカード、なんと進化元の指定の中にスノーフェアリーが存在しない。スノーフェアリーデッキで使うには水を含む珊瑚妖精キユリや眼鏡妖精コモリ、レクスターズを持つポレコやジャスミンの地版が必要になる。
また、タマシードから進化した時にしか手札交換できないのも要注意だ(友達との対戦で何回かやらかした)。
かなり使いづらそうであるが、実際はフローズンのコストにはなるしレヴィヤから出した時に得られるリターンがあまりにも大きく、足を引っ張っているようには感じなかった。

終わりに

新戦力《レヴィヤの地版》、《キユリ〈ワル.Star〉》についての筆者の評価並びに使った感想、いかがだっただろうか。本当はこの後青緑スノーフェアリーのデッキについても話す予定だったが、思ったより長く話してしまったのでここで区切ることにする。近いうちに執筆しようと思うので、ぜひ読んで欲しい。
ここまで読んでくれたこと、感謝する。それでは。

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