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宇宙の真理、或いは「pobgok」とは

先日の話である。ちなみに、この話はすべて虚偽であるため、何か面白いことが起こるとか、起こらないとか、突然予告なく出てきた鹿がピザになり複数のティッシュと共にタップダンスを踊るとか、そういう事は考えなくていい。

その日、私は数学の問題を解いていた。以下に、大問1の(25)を引用する。

(25) 田中くんがスーパーダウンロード銀河大会*1で優勝した。彼の年齢は還暦を越えており、口癖は「ハロー、ティパ」*2であるものとする。このとき、ジャスティンビーバー*3の今日の夕食を答えよ。

*1 スーパーダウンロード銀河大会……2,000,000年に5度開催されると言われている狂気じみた大会である。参加資格を持つのは、産まれてから毎週欠かすことなくロヒプノール錠を飲んでいる者だけである。
*2 ハロー、ティパ……読者の皆さんに説明は不要であるかと思う。
*3 ジャスティンビーバー……偽物である。長野県に住んでおり、昆虫を推定300,000匹ほど家で放し飼いしている

当然ながら、解答用紙は白紙である。これでは0点どころか、NaN点でも取ってしまいそうだ。憂鬱な気分になりながら家(マントル付近)へと帰っていると、踏切の前で子守歌を歌っている母親を見かけた。以下に彼女の子守歌を引用する。

叶(かのお)よ
今こそ釣るのだ 篳篥 一覧表
というか、Enterキーをいちいち強く叩く人って、一体何を考えて居るのでしょうか
全然叩かれないShiftキーくん、Caps Lockキーくんのことも考えるべきでしょう
これはキーボード差別ではありませんか
今こそ、キーボードは声をあげるべきです
キーボードにも人権を 扇風機には、死を
Tabキーは、ホームページでも作っていてください
嗚呼 嗚呼 我らがSUP

最悪である。私の気持ちに呼応するかのように、通過する電車の側面に取り付けられたギロチンの刃が夕日を反射して紅く光っている。

踏切は電車が通過した12時間後でさえ未だカンカンと音を立てていたが、その音もいきなり止み、突然星座占いが始まった。踏切から星座占いが聞こえてくるなど異常な光景である。しかし、集まった民衆たちは皆この瞬間を待っていたかのように、目を輝かせている。

派手なEDMをバックに、今日の運勢の発表が始まる――。

そんな事はどうでもいいので、やるせない気持ちになった体験談を話しましょう(ちなみに星座占いの最下位は梅干し座でした 殺してくれ…。。。)。

それでは、私の体験談を話させていただきますゥ。そう言ったかと思うと、彼はおもむろにポケットの中から食べかけであろうパスタを取り出した。ところどころに付着している青い物体は、きっと彼の分身だろう。そして彼はそのパスタをテレビに丁寧に丁寧に貼り付けて、その前で星座をし、円周率を唱えだした。

だいたい500桁ぐらい言った頃だろうか。おもむろに彼は頭だけを180°回転させ、叫んだ。

「いいですか、船よ。人生に意味なんてものは無いのです。人生は無理数で表わされる様に、破壊すべきものなのです。船は気楽でいいですね。あ~~~~~、鳥になりてぇ」

次の瞬間、信じがたい事が起こった。なんと、彼は本当に鳥に変身してしまったのである。きっと円周率を500桁も唱えるほどの努力が評価され、願いが叶えられたのだろう。しかし、彼は元人間な事もあって、飛ぶことができなかった。仕方ないから、周りに柵を設置してやった。彼も感謝していることだろう。

しまった!オわパーティーの時間だ。次亜塩素酸ナトリウムを持って行かないと。え~~~~~~っと、これだ!

違う、これはウーロン茶だ!?!?!?!?怪奇現象だ、俺は反ウーロン茶なのに!!

飛び立て、少年少女よ――………――、――。

(回想終了)

こうして彼はドラスティック・マシュマロ教団の教祖となった。勿論、異議を唱える人類は存在しなかった。彼がマシュマロの頂点となることは胎児の頃から決定していた事項であり、その決定的事実に対立しようものなら神であるマシュマロ・ヨス(神の名前や生誕日に関しては所説あり、一概に正しいといえるものはない。)に抹消されてしまうからだ。先鋭化した教団は遂に世界の四分の三以上の建造物をマシュマロにしてしまった。マシュマロによる世界征服、いや、宇宙征服も夢ではないだろう。しかし、全てがマシュマロになってしまったとき、人類が発展させ、後世に残そうとした文明は果たして存続が可能なのだろうか。今や、人類が見る走馬灯は、マシュマロで出来ていると言っても過言ではない。地球とは何なのか。宇宙とは、銀河とは何なのか。その答えが、もうすぐ見つかろうとしている。今朝、教祖が声明文を出した。

「心臓を歯茎に変える、ヤバい医者に私はなりたい。以上で、声明を終わる。」

は?なんだこいつ


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