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統計③ 相関・回帰・信頼性

相関

相関(correlation)については,散布図(scatter plot)で示される.

相関係数(correlation coefficient)r値として現される.rはピアソンのr(Peason's r)とも呼ばれる

rが”1”に近いほど正の相関関係(positive correlation)がある

rが”-1”に近いほど負の相関関係(negative correlation)がある

仮説検定:これを用いいることにより,2つの要因に”有意な”相関関係があるかないかを調べることが可能(結果はp値で示される)

”p<0.05”もしくは,”p<0.01”で”有意な”相関関係があると言える.


回帰

回帰(regression)とは,2つの要因に相関関係がある場合,1つの項目からもう1つの項目の値を計算可能にする方法をいう

回帰直線(regression line):散布図内に2項目の関係を示した直線をいう.このことにより,Aに対しての平均的なBの結果をみることが可能である.

回帰曲線(regression curve):回帰直線と意味は同じだが,回帰直線は,一次関数の直線であり,回帰曲線は二次関数である.


信頼性

【感度(sensitivity)】:病気に患っていることを検査が正しく判定する確率(陽性と判断される割合のことで,”真陽性率”と呼ばれる).感度が高いものは,罹患している人もしていない人も陽性になりやすい.=陰性になりにくい

つまり,感度が高い検査において,陰性の場合→本当に陰性である確率が高い(偽陰性率(false negative)が低い).除外診断に優れる検査となる.

【特異度(specificity)】:病気に罹患していないことを検査が正しく陰性と判定する確率(陰性と判断される割合のことで,過剰診断の少なさが特徴的,”真陰性率”と呼ばれる).特異度が高いものは,罹患していた場合でも陰性になりやすい=陽性になりにくい

つまり,特異度が高い検査において,陽性の場合→本当に陽性である確率が高い(偽陽性率(false positive)が低い).確定診断に優れる検査となる.

偽陰性率(%)=100%ー感度(%)

偽陽性率(%)=100%ー特異度(%)

感度・特異度が100%(すなわち偽陽性,偽陰性が0%)に近いほど信頼性が高い.

得られた検査結果がどのくらい信頼性があるのかには・・・陽性的中率(positive predictive value)と陰性的中率(negative predictive value)がある.

陽性的中率:陽性になった場合,本当にその病気を罹患している確率

陰性的中率:陰性になった場合,本当にその病気を罹患していない確率

検査の信頼性を確かめるには,陽性的中率と陰性的中率をみる必要がある(感度・特異度よりも).

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