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タイのパーリ語・サンスクリット語

※ワンポイント※

パーリ語とサンスクリット語ってなに??

● 現代タイ語の語源になった言語。(英語とラテン語みたいな関係)

● 響きがカッコいいから、漫画の必殺技やタイ人の名前によく使われる。

● タイ人でも意味が分からない言葉が多い。

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↓↓ 詳しく知りたい方はつづきをお読みください ↓↓

パーリ語 (ภาษาบาลี) とサンスクリット語 (ภาษาสันสกฤต) は、古代インドの言語です。タイ人はまとめてภาษาบาลี สันสกฤต と呼ぶことが多いです。

サンスクリット語は、バラモン教(ヒンドゥー教)において神様から聖者を通して人間に伝える言葉だとされており、ヴェーダ聖典(バラモン教・ヒンドゥー教の聖書)に記されいてる言語です。タイには紀元前からバラモン教が伝来したといわれています。そこで、サンスクリット語がタイに入ったきっかけです。

それに対し、パーリ語は仏教に使われている言葉です。バラモン教の後に、仏教と共にタイにやってきました。

そこで、両言語がタイ語の語源の一部になりました。(英語とラテン語と同じような関係です。)

パーリ語とサンスクリット語は、かなり似ており、タイ人でも区別できないことが多いです。一応、国語の授業で区別方法を習いましたが、日常生活では区別する必要がないので、あまり覚えていないのです。(^^;)

大まかに言えば、パーリ語は、仏教のお経に使われている(※でも、お経の言葉は昔の言葉なので、全く理解できません。)そして、末子音になれる文字とその後に続く文字が限られています。それに当てはまらないものは、サンスクリット語です。あと、ฬ が含む言葉はパーリ語です。

※詳しくは下部の参考サイトをご覧ください。 

【パーリ語・サンスクリット語】の特徴

1)対応純タイ語の言葉があるものがあれば、対応しない言葉もある。 

純タイ語:ไฟ (火) パーリ語:อัคคี  サンスクリット語:อัคนี

純タイ語:เดือน(月) パーリ語:จันท์  サンスクリット語:จันทร์

純タイ語にない言葉の例:เหตุ(原因)、โทรศัพท์(電話)、โทรทัศน์(テレビ)

2)派生できる。しかも、意味が変わらない。

例:ชีวิต (命、生活)⇒ ชีวา, ชีวี,  ชีวัน

この利点は、詩などによく使われます。

タイの詩は、母音の繋がりが決まっているため、必要な母音に変えることで対応できます。

สุขภาพดี ชีวีมีสุข

ここの ชีวี の วี は前節の ดี と繋げるために、ชีวิต のことをあえて ชีวี と書くのです。

ชีวา อย่าประมาท................เพราะไม่อาจ คาดวิถี
ภาคหน้า จะร้ายดี.......................อย่าละลี้ ระมัดระวัง

ここの ชีวา の วา はその後にくる อย่า と繋げるために、同じ母音の า を選んだわけです。

3)言葉の組み合わせで新しい言葉として使えます。

นิติ(法律)+ ศาสตร์(知識)⇒ นิติศาสตร์(法学)

ประวัติ(履歴)+  ศาสตร์(知識)⇒ ประวัติศาสตร์ (歴史)

ศาสตร์(知識)+ อาจารย์(先生)⇒ ศาสตรจารย์(教授)

ศาสนา (宗教)+ เอกชน (個人)⇒ ศาสนิกชน (教徒)

4)普段使う言葉ではないので、タイ人でも意味が分からないことが多い。
因みに、サンスクリット語は神様の言葉だと信じられていたため、「王室用語」(คำราชาศัพท์) にも使われます。町の名前や人の名前にもよく使われます。

ชลบุรี (チョンブリー県)= ชล (水)+ บุรี(町)

นนทบุรี(ノンタブリー県)= นนท์ (喜び)+ บุรี(町)

5)普段使う言葉ではない+意味がやや分かりづらい = カッコよく聞こえる。漫画の必殺技などによく使われます。

เพลงดาบล่องนภานาคานพเศียร (飛天御剣流九頭龍閃)

นภา =ท้องฟ้า (空), นาคา =นาค (龍みたいな伝説の動物),
นพ =เก้า (九) , เศียร = หัว (頭) 

มนต์แห่งจันทรา จงสําแดงฤทธา ณ บัดนี้  
(ムーン・プリズム・パワー・メイクアップ)

จันทรา = จันทร์ (月) ฤทธา の母音に合わせるために、จันทรา へ派生。

ตัวแทนแห่งดวงจันทร์ จะลงทัณฑ์แกเอง (月に代わっておしおきよ)

จันทร์ (月) ลงทัณฑ์ の母音に合わせるために、派生せず、そのまま。


▽▼参考サイト▼▽

パーリ語: https://sites.google.com/site/pzinziiwikanda/phasa-tang-prathes-ni-phasa-thiy

サンスクリット語: https://sites.google.com/site/pzinziiwikanda/2-phasa-sanskvt-1

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