【資料】ESG

『SDGsとESG』

SDGsとESGに関する記事を簡単にまとめましたので
共有いたします。

ESG (Environmental / Social / Corporate Governance)
SDGs (Sustainable Development Goals)
両者にはテーマとして共通する部分がありつつ、持っている意味合いや方向性には微妙に異なるところもある。

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▽”目標”と”手段”

一般によく言われる両者の違いは
「SDGs」が国家から企業、個人までが取り組むべき大きな”目標”であるのに対し
「ESG」は環境、社会、ガバナンスの三つを兼ね備えた企業や産業に投資しようという”手段”である。

▽ESG


実はESGのほうが生まれは早い。
2006年に責任投資原則(Principles )として登場。
ESGの考え方が企業価値を算定する上でも考慮に入れられるべきとするものだった。

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当時の国連事務総長コフィー・アナン氏が
世界中の投資コミュニティのリーダーを集め、責任投資に関する最善な方法となるようなグローバル原則を作成。

背景としてアナン氏は
「ESGに関する企業努力が金融市場によって認知されたり、報われたりしたことは殆どない」と指摘した上で
「投資家サイドの関心の低さや要請の弱さによるものではなく
個人・機関投資家が評価できる共通のガイドラインが欠如していたことが要因」だと述べた。

ESGとは単体で存在するものではなく
企業や産業へ投資しようとする上で語られるものなのである。


▽SDGs

SDGsが正式に発効されたのは2016年。
2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発のための2030アジェンダに盛り込まれた「17の目標」

意識されているのは、目標の「普遍性」
15年間「誰も置き去りにしないこと」を確保しながら
あらゆる貧困に終止符を打ち、不平等と戦い、気候変動に対象するための取り組みを進めるとした。

▽ESG投資は35兆ドル超
SDGsやESGが注目されている背景の1つにESG投資の規模が大きくなっていることがある。

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GSIA(世界持続的投資連合)は2年に1度世界のESG投資額を公表しているが
2020年に世界でESG投資にあてられていた資産は35.3兆ドル。
投資された資産全体では35.9%を占める。
実に全体の1/3以上がESGに関わるものというわけだ。

国別でみるとやはり米国と欧州が圧倒的に大きい。

日本は2.9兆ドルとESG投資全体の1/10にも満たない。
これでも大きく進んだほうではあり、2014年からの年平均成長率は168%。
8,400億円から310兆円へと増えている。

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▽グリーンウォッシュ問題

あたかも環境問題に積極的に取り組んでいるように見せかけた「グリーンウォッシング」と呼ばれる問題も、至るところで取り沙汰されている。

米国バイデン政権が昨年2兆ドル規模の環境インフラ投資を掲げたように「環境対策」には政治的な意図も含まれる。

SDGsに世界が向かう中、我々も中身の伴ったESG投資を促していきたい。

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