記憶力がダメダメな自分と、映画『シェルブールの雨傘』
今から20年近く前、大学生の時に授業で『シェルブールの雨傘』という映画を観た。
ウルトラエクストリーム感動した。とにかく胸をうつ。いわゆる人生や運命の、たまらなく狂おしい切なさとやりきれなさ、美しさが表現されている。
超名作。《ザ・最高の作品》として、心に深く刻まれた。
それから10年以上経って、俺はとある女性と結婚することになったんだけど、相手はあまり映画を見ない人だった。
自分のおすすめを人に押し付けたいタイプなので、1本くらいは好きな映画を一緒に見ようと思った。何かしら恋愛映画にしようと思い、『シェルブールの雨傘』を選んだ。
俺は記憶力がダメダメなので、「とにかく感動する超名作映画」としてしか覚えていなかった。良すぎるという評価それ自体が、あらすじ等の情報を上書きしたというか・・・
結婚することになる女性と、部屋で『シェルブールの雨傘』を観た。だんだんとストーリーを思い出してきた。
相手を想い合う2人が徴兵で離れ離れになり、結局は別の人と結婚する話・・・
感動の作品がエンディングを迎え、
「名作なのは分かるけど、なんで今、これを一緒に観ようというのか、意図が分からない」
と言われた。
そりゃ〜そうだよね!
結婚する男が頭パーだということを認識してくれれば何よりだ・・・
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