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VRM集会 #01 に登壇してきたよ!

VRM集会 in cluster #01に登壇者として参加してきたので各セッションのレポートと、clusterで登壇した体験について感想を書きます。

僕の気になったところを中心に書いてます。抜けもあるので、VRM集会のアーカイブ動画をぜひ見てください。

youtubeにあるので当日来れなかった人でも発表を全部見れますよ!


§0 ”VRM”、”VRM集会”とは

まず、最初のセッションはバーチャルキャリアアドバイザーのなるはやちゃんによる挨拶とVRM集会の説明から始まりました。

登壇者twitter : なるはやちゃん@4/27しゃべフェス出展するVtuber


・VRM集会とは

「VRM」に関するアプリやゲームの発表をVR空間内で行う集会です。今回は記念すべき第一回でした。


・VRMとは

「VRM」はVRアプリケーション向けの人型3Dアバター(3Dモデル)データを扱うためのファイルフォーマットです。
https://dwango.github.io/vrm/ より

作ったアバターデータをどのアプリケーションでも同じように扱えることを目指したデータ形式です。

従来の3Dモデルフォーマットと比べて、ライセンス情報をファイルに埋め込むことができるのが特徴であり、暴力・性的表現に関する許諾や、アバターを演じる、つまり「人格」についての許諾をモデルごとに設定できます。

「たとえばなるはやちゃんのアバターを使って人を殺すゲームはダメだぞーとかそういうことです」


・VRMに対応しているアプリ

たくさんあります。このVRM集会が行われたclusterもその一つです。

URLの引用で勘弁してください。


・バーチャルキャリアアドバイザー なるはやちゃん

今回の進行役である「なるはやちゃん」は視聴者の皆さんが、より良いキャリアを歩めるよう手助けをしたいという気持ちで活動している”真面目路線”のVtuberだそうです。

LINE@に「なるはやキャリア相談室」という相談窓口もあります。

今度相談してみようかな・・・。


§1  VRMを利用したゲームを制作した話

VRUnityクリエイターの流星咲斗さんによる、VRM対応の2つの自作ゲームの発表でした。

登壇者twitter : 咲斗@VRUnityクリエーター(Vtuber)


・VIRTUAL WAR ~REVERIE MUSO~

まず、一つ目のVRゲーム。「VIRTUAL WAR」

VRMモデルを「アタッカー」、「シューター」、「サポーター」の三種類のロールとして読み込んで敵陣地の拠点を落とすゲーム。

たぶんリアルタイムストラテジーだと思います。

今までこういうゲームだとユニット(キャラクター)は開発側が用意するものが普通で、そのモデルを入れ替えるMODが人気だったりします。それをはじめから用意してしまうというのは面白いですね!


・VRM専用RPG(タイトル未定)

二つ目はVRMをロードして操作キャラクターとして使えるだけでなく、なんとVRMモデルを武器としてロード出来てしまうRPGです。

オリジナルのアバターと武器で遊べてしまう。ロマンあふれるゲームです。

そのほかの機能としてカメラ機能が充実していて、ぼかしや光調節だけでなく、セピア効果などのエフェクトもかけられます。カメラを複数設置する機能もあるそうです。

表情切り替えやリップシンク機能もあって、ゲームの枠を超越していてすごいです。


・ゲームの配布

「VIRTUAL WAR」や「VRM専用RPG(タイトル未定)」のアルファ版をBoothで配布中とのこと、ぜひやってみてください。

・質疑応答

Q.  実況動画上げてもいいですか?
A.  実況あげて大丈夫です。

なるはやちゃんも遊んだそうです。実況動画が投稿されるかもしれないですね!

Q. VRだとどのように見えますか?(VIRTUAL WAR)
A.  自分が空中に浮いていて、コントローラだけが見えている状態。

Q.  男女のモーションや音声の区別はしていますか?
A.  未実装、作ってほしいという声が多かったら作るかもしれない。

Q.  武器にアニメーション組み込んだりできますか?
A.  まだ試してないが、出来たらかっこいいと思う。

・個人的な感想

VRMで武器モデルを扱うという発想に驚きました。自作のアバターと武器で遊べるゲーム楽しみです!

武器のアニメーションの質問は僕です。無茶ぶりをしてしまってすみません。
VRMのブレンドシェイプをいじればできるかもしれません…。


§2  Firebaseを使ってOculusGoでVRMをランタイムロード

焼きそばメロンパンさんによる、Oculus GoアプリでFirebaseを使ってVRMモデルを読み込むことについての発表です。

焼きそばメロンパンさんはVRで仲間と遊べるSNSを作っているそうです。

登壇者twitter : 焼きメロちゃん∞

スライドは以下で公開されています。


・ローカルにVRMに配置するのじゃダメなのか

→ Oculus GoだとPCに接続する必要がある。

たしかにWebで登録して読み込んだ方が便利ですね。FireBaseでやるとバックエンドの実装が要らなくて楽だそうです。

・Oculus Go は FirebaseUnitySDKが使えない!

な、なんだってー!

代わりにREST APIとSimple Firebase Unityを使うといいそうです。
こちらは焼きそばメロンパンさんのQiita記事です。

・60FPS下回る場所はOVRFadeで暗転させればOK。

アバターの読み込みには結構負荷がかかるそうで、60fpsを下回るとOculus Storeに公開できなくなってしまいます。そういう場合はOVRFadeというコンポーネントで暗転させると大丈夫。

・質疑応答

Q.  マルチプレイの実装にも使えますか?
A.  Photon Realtimeを利用すると結構簡単に実装できる。

Q.  HTC Viveなどでも使えますか?
A.  ハードによらず使える。

プロダクトとしてソーシャルVRを開発していてそのうち発表できるそうです。

・個人的な感想

こういった技術的な発表も好きです。とても勉強になりました。とくにアバターの読み込みは自作アプリにも参考になります。

ソーシャルVRも楽しみです。VRMモデルが使える世界が広がっていくのがうれしいですね!リリースされたらやってみたいです。

まぁ、Gear VRしか持ってないんですけど…対応は厳しそう。


§3  Webでもあなたの姿で。アバターチャットアプリ「Vauta」

僕です。

発表は自分で作っているWebアプリ「Vauta」についてです。

一応Twitterも張ります。

登壇者twitter :けしごむ/Nono

スライドは以下に公開しました。


・アバターを色々なところで使いたい

VR機器やPCを持ってない人でもVRMモデルをアバターとして使えたらうれしいなという理由でWebアプリ「Vauta」を作りました。

・主食はMONOけしごむ

MONOけしごむが好きでハンドルネームをけしごむにしていたら、友達から2kgの消しゴムを送られました・・・( ;∀;)。

・Vtuberだけでなくもっと手軽に

Vtuberにならなくても、もっと手軽に友達と使えるようなアプリがほしかったんです。

・Vauta(バウータ)ができること

VRMモデルを読み込んで、表情に合わせて動かしながら他の人と話すことができます。

・アバターでのビデオ通話

3Dモデルを描画するのではなくビデオ要素として送ることでモバイル端末でも同じようにモデルが使える。


・質疑応答

Q.  Vtuberだけでなくいろんなところで使ってもらえるかも?
A.  例えばTRPGのセッションとか面白いと思います。

Q.  モデルのダウンロードではなく動画というやり方が面白い
A.  実はデバック用に作っていたものの転用

Q.  スマホのモデルの読み込みはどうやるのか?
A.  まず3Dモデルを端末にダウンロードしてください。
そして以下のやり方でお願いします。


Q.  VRoidSDKへの対応は?
A.  現状は無し。Unity以外での利用ってできるのでしょうか?

・個人的な感想

あとでまとめて書きます。


§4  VRMプラットフォームについて思うこと+ちょっと宣伝

最後はVRMお人形遊びの開発者でもある、120さんの発表でした。

登壇者twitter :120

・概要

個人的なご意見ということで、概要だけにとどめます。

プラットフォーム + SDK + 開発者の協力でライセンス周りの問題を解決出来たらいいなというお話でした。

プラットフォームごとのライセンス表示例の紹介や、SDKによるアバター管理によるアバターの保護についての解説でした。

開発者がライセンスでアプリへの利用を制限できることとSDKの連携によって機械的にアバターの保護ができるという提案もありました。


・個人的な感想

開発者として非常に重要なお話でした。

3Dモデルの保護は「データの保護」と、「利用目的の制限」があります。VRMはライセンスを埋め込めるため暴力表現や性的表現への「利用目的の制限」を設けることができます。しかし、暗号化などの「データの保護」のしくみはありません。

つまり、やろうと思えばライセンスを改変できてしまうんですよね。

たしかに、プラットフォームとの連携に絞ればアバターの保護は強まります、たとえばBOOTHとVRoidHubで連携することでアバターの使用権だけを売り再配布を防ぐこともできるかもしれません(あくまでも可能性)。

ただ、この場合プラットフォームと連携していないアプリでは使えなくなってしまい利点ばかりとは言えないのが難しいです。

ともあれモデル作者の意思が伝わりやすい仕組みは、モデルを作る上でも、使う上でも重要だと思います。(Readmeがないモデルも多いですし)

あとは攻撃者、いわゆる「ぶっこぬき」は別次元の問題ですね。これを完全に防ぐにはそれこそモデルを動画でやりとりするとかしないと・・・。


VRM集会への感想

まず、発表者として声をかけていただいてありがとうございます。登壇者として話すことは初めてで良い経験になりました。

あと発表内容ですが思ったよりも広範な話題が聞けて僕は楽しかったです。物理的な勉強会に比べて参加するハードルも低いですし発表内容も多様性があっても良いのかなと思います。

・良かった点

・なるはやちゃんの進行がスムーズ
プレゼン中のコメントの質問を拾っておいてくださったのがすごい助かりました。

・徒歩ゼロ分で行ける勉強会。
花粉症フレンドリー、遠方からも参加しやすいです。

・youtubeから見れる!

・カメラさんが親切でした。
音声をあげてくださったり、スライドの文字サイズに合わせてカメラを移動させたりと柔軟に対応してくださってありがとうございます。

・壇上からの景色。
ほんといろいろな姿の方がいて面白かったです。


・改善してほしい点

・動画をスライドに入れたい
いきなりclusterの機能で申し訳ないのですが、やっぱりアプリの発表となると動画を再生したい人も多いと思います。

・懇親会機能?
発表後に他の人と話したかったです。もしかして僕だけ聞こえてなかったとかだったらごめんなさい。 


・個人的反省点

・音声が小さい
実はマイクのレベルを下げてしまっていたんです、申し訳ないです。

・くらすたーちゃんと写真を撮り忘れる。
今回最大の後悔。


さいごに

VRMはいいぞ。

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