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歴史の真実を数字が語る!『帳簿の世界史』で読み解く権力と富の興亡

もし会計の世界にノーベール賞があるとすれば、複式簿記の発明こそそれに値するのかもしれない。(管理人談)


ジェイコブ ソール (著), Jacob Soll (原名), 村井 章子 (翻訳) 文藝春秋社

ルイ16世の断頭台、メディチ家の繁栄と没落、オランダ黄金時代の秘密...。歴史の表舞台では語られない、もう一つのストーリーが数字によって明らかになる。

ジェイコブ・ソール著『帳簿の世界史』は、会計という新たな視点から世界史を捉え、歴史の真実を明らかにするだけでなく、現代社会にも通じる教訓を与えてくれる一冊です。

目次

  • 序章 ルイ一六世はなぜ断頭台へ送られたのか

  • 第1章 帳簿はいかにして生まれたのか

  • 第2章 イタリア商人の「富と罰」

  • 第3章 新プラトン主義に敗れたメディチ家

  • 第4章 「太陽の沈まぬ国」が沈むとき

  • 第5章 オランダ黄金時代を作った複式簿記

  • 第6章 ブルボン朝最盛期を築いた冷酷な会計顧問

  • 第7章 英国首相ウォルポールの裏金工作

  • 第8章 名門ウェッジウッドを生んだ帳簿分析

  • 第9章 アメリカ建国の父たちの会計戦略

  • 第10章 現代社会を支配する数字の虚構

各章の内容を少しだけご紹介

  • 序章では、フランス革命の遠因の一つが財政破綻であったことを、ルイ16世の帳簿から明らかにします。

  • 第1章では、古代メソポタミアからローマ帝国までの会計史を概観し、複式簿記誕生の背景を探ります。

  • 第2章では、教会法と金貸業の間で葛藤しながらも会計技術を磨いたイタリア商人の姿を描きます。

  • 第3章では、ルネサンス期のフィレンツェを支配したメディチ家が、なぜ会計を軽視して没落したのかを解説します。

本書のポイント

  • 読みやすい文章と豊富な図表で、会計の歴史を理解しやすい

  • 歴史上の事件や人物を会計の視点から解説し、新たな発見を与えてくれる

  • 現代社会にも通じる教訓が得られる

歴史好きはもちろん、ビジネスや経済に興味がある人にもおすすめ

数字が苦手な人でも読みやすく、歴史好きはもちろん、ビジネスや経済に興味がある人にもおすすめの本です。

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