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税理士試験合格の秘訣 理論暗記の壁を越えるために


簿記論をなんとか合格し、税法の授業を受けることになった受験生がまず驚くのは、その学習量の多さです。特に理論問題の暗記は、一言一句のレベルまで覚えなければならないという厳しさに直面します。

理解するだけでは合格できず、実際にそれを書けるようにならなければならないのです。この理論暗記の厳しさについて、具体的に見ていきましょう。

税法合格の現実

税法の合格には最低2年かかると言われています。これは決して誇張ではありません。実際、多くの受験生がこの現実に直面し、不満そうな顔をするのです。その理由は明白です。税法の難しさは、理論暗記にあるからです。

根拠のない自信

初めて税法の授業を受ける多くの受験生は、根拠のない自信を持っています。彼らは税法の本試験の厳しさを知らないのです。多くの人は、マークシートの正誤問題程度や、読んで理解していれば解ける程度のものだと思い込んでいます。

しかし、実際のところ、税法の試験はそう甘くはありません。予備校で税法の学習が始まると、毎週のように理論問題を一言一句まで覚えてくるという宿題が出されます。この宿題の厳しさに、多くの受験生が音を上げるのです。

理論問題の暗記量

例えば、消費税などのミニ税法であれば、50題程度の理論問題を覚える必要があります。一方、国税3法では80題もの理論問題をかなりの精度で暗記しなければなりません。だからこそ、1年での合格はほぼ不可能なのです。

1年で合格する人は運が良いだけ

1年で税法に合格した人は、たまたま覚えていた理論が出題されただけで、単に運が良かっただけと断言できます。普通に頑張れば、1年で覚えられる理論問題は15問から20問程度が精一杯です。

2年目の相乗効果

2年目になると、暗記の相乗効果が働き、60題から80題まで覚えることができるようになります。この段階で、ほぼ確実に合格できるレベルに達するのです。しかし、運が悪かったり、試験の時間配分をミスしたりすると、合格レベルに達していても落ちることがあります。


税法の合格には、理論暗記が不可欠です。根拠のない自信を持つことなく、実際の試験の厳しさを理解し、計画的に学習を進めることが重要です。1年目は基礎を固め、2年目に暗記の相乗効果を活かして合格を目指しましょう。運も実力のうちですが、確実に合格を手にするためには、地道な努力と徹底した暗記が必要です。税法の学習に励む全ての受験生に、成功を祈ります。

参考資料
これは法人税の理論テキストの一部だが、この理論は短い方だ。これを一言一句覚えることが必要になる。

法人税だと約90問程度あるが次はその一覧だ。

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