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15分あれば喫茶店に入りなさい

著 者】 斎藤 孝
【発行者】 見城 徹 
【出版社】 幻冬舎

2010 9月25日 初版発行
2010年10月10日 第3刷発行


10年ほど前、時間に追われる日々で、会社命令の資格試験の勉強ができないと悩んでいた時に、本屋さんでふと目に止まったのがこの本でした。

15分という時間、勉強の仕方、喫茶店の使い方などを考えさせられた1冊でした。

この本は1年ほど前にFacebookに投稿済みでした。
その時の記事はこちらです(^^)
https://bit.ly/2VNLF0k



3ポイント(今回の3ポイントです(^^))

(1)喫茶店の活用方法の変化とは?

1960年代頃までは、個人経営でいいコーヒーを入れるマスターがいて、貧乏だけど野心のある若者が集まり熱く語りあう場所でした。かつては「語り合う」ことこそが若者の生活の中心だったのに、語り合う楽しさがどんどん減ってきたためか、喫茶店という場所の存在意義が薄れしたいました。

そんななか、ドトールなどのチェーン・カフェが生まれ、「カフェ」と呼ばれるようになったころから、喫茶店も新しい形に進化し、大人が仕事をしてもいい、ビジネスの話をしてもいい、とういうようになってきました。

その極めつけがスターバックスコーヒーの登場です。

「若者が熱く語り合う場」から「大人が勉強する場」にかわり、明るい雰囲気のなかで前向きに自分を見つめなおしていく「明るい自己研鑽」をする場所となっています。

(2)喫茶店は茶道から?

喫茶店の「喫茶」という言葉は「茶道」からきていて、自分自身を見つめ直す「一期一会」の精神があります。

「一期一会」とは、「人と出会うのは自分とであうことである」ということで、もともとは禅の伝統です。

禅とは、自分自身に向き合うこと。己を知り、己を落としていく。一人ですわってもいいど、相手と向き合ってお互いに己を知る時間とする。その濃密な落ち着いた時間が「喫茶」の時間です。

今は、さまざまな形の喫茶店やカフェがあります。昔ながらの個人店、スターバックスやドトールのようなチェーン店では、お店の雰囲気が違います。それぞれの喫茶店の特色に合わせて利用しましょう。

(3)喫茶店でできること

喫茶店の過ごし方はさまざまですが、このような過ごし方をしているということです。

・考える・企画・打合せ
・整理
・コミュニケーション
・雑用
・コツコツ勉強
・読書
・人間観察
・だらける

そして、喫茶店タクティクス8箇条

・隙間時間をコツコツ
・水平思考ではなく、垂直思考を
・1分、3分、15分、30分を単位にする
・3色ボールペンで手帳・ノートに書きだす
・クリアファイルを活用して身軽に
・アウトプットを意識したインプットを
・密度国相手と向き合う
・電車や新幹線、トイレ、風呂も喫茶店化を


1アクション

集中するとやり続けてしまうので、終わらなくても決めた時間できりあげる。

1エピソード

何回か目を通している本だけど、毎回気になる場所が違うのが面白く、その時の「心の状況」や「求めているもの」で目に入るものが違うということを実感しました。
それにしても、昔ながらの喫茶店が懐かしいです。




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