rakugo1000 (110) : 古今亭駒治「マナー車掌」

概要
日々マナー違反の続く、電車の中。今日も今日とて、駆け込み乗車をする人がいる。「あー！間に合った！よかったー！」と思ったのも束の間、車掌のアナウンスで「駆け込み乗車はおやめください」と。この車掌、かなりマナー違反に厳しく、号車やマナー違反をした人の特徴まで特定してアナウンスをしてきた。
その後も、足を広げて乗っているおじさんや、携帯電話で喋りながら乗っている人など、次々にアナウンスで指摘していく。この人の正体、なんと、「流しのマナー車掌」だったのだ！

今日聴いた噺
19/10/30 鈴本演芸場十月下席夜の部千秋楽
柳家やなぎ 自由ヶ丘由来
ストレート松浦
隅田川馬石 鮑のし
古今亭駒治 マナー車掌
おしどり
入船亭扇辰 紋三郎稲荷
柳家小ゑん フィッ！
アサダ二世
古今亭文菊 紙入れ
林家楽一
林家彦いち 遥かなるたぬきうどん

プチメモ
めちゃくちゃ楽しかった今席。千秋楽だなんて悲しすぎる。。。ずっとずっとこの芝居やってたらいいのに、なんて思ったほど。
落日だったので、なるべく早く行こうと思い、やなぎさんの途中から聴きました。この人は新作の候補者だね。ちょっと楽しみな二つ目さん。
スト松さんのポイもしばらく見れないかなと思うと寂しい。これはできれば池袋とかで見たいなぁ。近いとこで見たいです。もっと盛り上がっていい芸だと個人的には思うのだけれど。
馬石さんのお馬鹿さんが冴え渡る「鮑のし」。たぶん馬石さんでは初めて聴いたんだけど、よく聴き慣れてる小遊三さんや三三さんともまた違ったトボけ具合でいいもの見たなぁ、って満足感。
駒治さんのこの噺は初だったのだけど、やっぱり「熱狂」ってすごいんだな、としみじみします。駒治さんの電車ものはホント溢れる愛しか感じないw 高座にハンドマイクを持ち込んでアナウンスするさまはまさに車掌さんのようで。。。
扇辰さんが鈴本の品格に戻そうとするも、小ゑんさんが「フィッ！」ですっかり江戸の風は吹き飛んで。今席後悔があるとしたら、このお二人の「ちはやふる」「鉄千早」リレーを聞き逃したことだなぁ。またチャンスあるといいのだけど。
アサダ先生は相変わらずでした。北九州楽しみだなぁ。そしてもうこの10日で文菊さんへの想いが募ったほどw このひと本当破壊的に面白いよ。「紙入れ」ある意味恐怖すら感じたもの。
ホームラン先生の枠が代演で楽一さんで、その後のトリ彦いちさんに。武闘派な彦いちさんらしく「たぬきうどん」。フルフルバージョンゆえ、七味の瓢簞ストラップもしっかり寄り添いました。
嗚呼、あまりに素晴らしい芝居ゆえ喪失感がすごいなw またこんな芝居に出会えたらと思います。10日中、7日行ったのは初！