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最近読んだ本 #2

ブラック校則/荻上チキ・内田良

今なお、指導の名の下に、理不尽な行われていることに、同じ教員として胸が痛む。常日頃から、指導にあたっては、本当にそれは子どものためなのか?大人の都合ではないのか?を問うことを忘れないようにしたい。

そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

最初こそ登場人物の名前が覚えられなくて、なかなか読み進まなかったんだけど、自分で相関図を描いて整理してからは、一気に夢中で読んだ。孤島に集まった10人が1人ずつ殺されていく状況下での、恐怖と猜疑にまみれた心理描写は秀逸。優れたミステリー小説の条件は、「読み終えた後、もう一度読み返したくなるか」だと思っているのだが、まさにこの作品は、何度読んでも楽しめそうな名作中の名作。

被差別部落の青春/角岡伸彦

この本は1999年に刊行されたものなので、部落問題の現在地点を知るには、同著者による「ふしぎな部落問題」を勧めたい。だけど、いわゆる学校での同和教育や島崎藤村の「破戒」のように悲劇的な側面しか知らない人には、本著を読んで欲しい。当たり前だが、部落に住む人にもそれぞれ異なる考え方があり、それぞれに生活があるのだと実感できる一冊。この言い方が適切かどうかはさておき、おもしろい。

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