【枠順確定前】函館スプリントステークス(GⅢ)徹底予想~全頭解説!エイティーンガールは消し!~

まずはエプソムC徹底予想をご購入いただいた方、有難うございました。

エプソムCでは、枠順確定前から消し馬4頭を推奨。

レイエンダ(3人気10着)、アイスストーム(6人気14着)、インビジブルレイズ、ゴーフォザサミット

さらに、買い馬2頭を推奨し、うちサトノアーサーは飛んでもいいような買い方で、と記載した。

ソーグリッタリング(5人気2着)、サトノアーサー(1人気6着)

枠順確定後は、ピースワンパラディ(2人気7着)やギベオン、サトノガーネットなども追加消しの対象でしたが、時間の都合上noteでお伝えできず申し訳ございませんでした。

しかし、枠順確定前の記事であっても購入いただいた方の馬券勝利に少しは貢献できたのではと思っております。


今週は函館SSを徹底予想します。


画像1

※netkeibaより拝借

↓↓↓kbaオタクが活用する基本の予想ファクター↓↓↓

個の能力/条件適性(距離・馬場コンディション)/騎手の回収率/馬場傾向/展開/レースラップ傾向/オッズ偏差/厩舎本気度


★函館SSの知っておくべき予想ポイント★

①実力通りにはならない!スタート・脚質重要 ②洋芝適性 ③枠順傾向

①”実力通りにはならない”ことは、過去5年1,2人気の優勝がないデータが証明する。これは人気実力馬が”実力を思う存分発揮できない”ことに起因する。函館芝1200m戦は、直線が短い小回りコースから上り3F上位馬の成績不振が顕著で、重賞であろうが函館SSも例外ではない。過去5年の当該レース上り1位の馬の成績は[1.0.1.3]で、このうち、2015年1着のティーハーフは先行勢総崩れハイペースを最後方から大外一気したものであり、2019年3着のタワーオブロンドンは7頭立ての1.8倍1番人気であり、崩れているとの見方が妥当。つまり、他場でいくら良い瞬発力を披露してようが、本条件ではペースに恵まれなければ難しい。今年は平均ペースとみており、前にいけるだけのスタート・二の脚がある人気薄は抑えて損がないと考える。

②もう1点重要なのが、洋芝適性である。京都などの軽い芝と違ってスタミナを要することが特徴で、適性が分かれる。過去に函館・札幌で好走している馬は、問題ないが、初の洋芝挑戦には注意が必要。


本記事では、上記のような基本ポイントも踏まえつつ、枠順確定前の登録馬全頭の現時点での取捨を理由付きで徹底解説していく。買い目は、枠順や状態によって大きく左右される場合に保留とすることもあるがご了承頂きたい。

(当日の条件想定は、馬場状態:良ペース:平均とする。)

【消し1】ティーハーフ
晩成血統とはいえ、10歳にして前走高松宮記念0.4差8着は賞賛に値する。函館SS2015の勝ち馬で、復調してもおかしくないと一見思われるが、良績はハイペースか京都に集中。函館SS2015も先行勢総崩れのハイペースを最後方から大外ぶん回してのものだった(前3F:33.0/後3F:35.3)。平均ペースの函館重賞で馬券になるとは思えない。ただし、条件が揃えばまだ好走が期待でき、かつ高齢馬でオッズの旨味があるため、次走以降は穴として再注目が必要。

【買い1】ライトオンキュー
前走京阪杯2019を勝利。「この相手なら負けられない気持ちでした。」と古川騎手のコメントにもあるように、実力はここでも上位。元々1400をベストとしていたが、近走、札幌でのキーンランドCやUHB賞で0.2差の接戦を繰り広げていることからも、洋芝1200ハイペースは合うことがわかる。厩舎コメントでも「洋芝は間違いなく適性が高い」とある。また、勝ち星はほぼ全て平均ラップであげており、今回の想定ペースもこの馬にとってはプラスに働きそう。中30週のローテが気になるも、56kgは恵まれており、状態良ければいきなりから。

【消し2】エイティーンガール(4人気想定)
実力上位。前走=休み明け、前前走=直線不利で敗因明確。前前走シルクロードS時の四位騎手のコメント「進路がすぐ出来れば勝っていた。まだまだ強くなる」とあるように、今後も活躍が期待されていて、人気するだけの実力はある。しかし、最近は後方から上り上位の競馬が定着しており、京都に良績が集中している点も含め、ティーハーフと被る。函館1200mの平均ペースは合わないとみて、名物”届かず”を期待し、消し濃厚。

【消し3】アリンナ

前走は馬場・展開・枠順全てに恵まれた結果。過去の良績はハイペース時に末脚を活かしてのもので、今回は展開に恵まれないとみている。

【消し4】グランドボヌール
前走状態面に恵まれオーシャンS(GⅢ)4着。スタートと二の脚が早く先行できるのは強み。さらに、1400や1600でも好走があるのは、洋芝でスタミナを要する函館SSにとって強み。しかし、前走がかなり仕上がっていた点と、実力的に足りない点で、よっぽど好枠に入らない限りは消しでいい。

【保留】シヴァージ
4走前から芝に転向。初戦の阪神Cは初芝と距離でさすがに7着だったが、次走以降は1200mで好走。3走前=3コーナーで不利、前走=G1で0.3差と、敗因明確かつ実力上位。元々ダート馬でスタミナを要する洋芝も問題ないとみる。また、ペースに寄らず良い脚を使えるのも強み。暑さに弱く、夏場は休養させるため、ここに賭ける厩舎の思いも強い。ただし、後ろからになるため、枠順と当日の馬場傾向を要確認。

【買い2】ジョーマンデリン
前走後、池添騎手が「強かった。函館SSも勝つよ。」と豪語。函館1200m成績[3.1.0.0]の好相性さと先行脚質から好走必至。前走は開幕週とはいえ函館UHB杯の勝ち時計1:07:5は優秀。(函館SS2018 セイウンコウセイ1:07:6)
いきなりの重賞を好走してもおかしくはない。連闘の疲れも問題なさそう。馬より岩田の状態とオッズに要注意か。相手には入れておきたいタイプ。

【消し5】スイープセレタリス
切れ味勝負に弱く、じわっと脚を使うタイプなのでペースや馬場は向きそう。しかし、距離適性は1600がピッタリで1200は短いとみている。スイープトウショウ産駒(6頭デビューした中)で初の芝1200挑戦であり不安。馬柱や血統から過剰人気しそうなので、消すほうが期待値が上がるとみる。

【消し6】スリーケープマンボ
逃げ候補だが、函館1200成績は500万下条件で[0.0.0.2]。雨が降らない限り、時計面で重賞では苦しそう。

【買い3】ダイアトニック
実力No.1の持ち主で、前走も不利がなければG1制覇まで見えていた。ロードカナロア産駒で1400実績もあり、スタミナ要する洋芝も問題なさそう。また、ピッチ走法とスタートも抜群に速いことから小回りも向きそう。実力的に抜けており、58kgはむしろオッズに旨味がでる好材料。好枠なら軸はこの馬で間違いない。

【買い4】ダイメイフジ
昨年の函館SSで0.3差4着、上り3Fは2位。この時のペース(前3F:34.4/後3F:34.0)のように平均ペース〜スローが得意な馬で、逆に前傾ラップが苦手。今年は昨年同様のペースになりそうなので、馬券に推奨する1頭。ただし、調教で絞りきれていない点、暑さに弱い点の2点から状態は気になるが...。

【消し7】ビリーバー(除外対象)
スローの瞬発力勝負が得意な馬。前走のUHB杯では、ペースに恵まれたにも関わらず0.5差6着に敗れた。やはり直線の短い函館では届かないイメージしかわかない。1600万下でその成績なら、平均くらいは流れそうな重賞ではさらに厳しくなるとみている。

【買い5】フィアーノロマーノ
初の1200挑戦だが、持続型の馬でペースが上がることは歓迎で、「千二でもスピード負けすることはない」と厩舎コメントにもあるように問題なさそう。560kgの馬体でパワーもあり、57kgの斤量は問題なく、洋芝も合いそう。あとは短距離のペースについていけるかどうか。阪神Cでシヴァージ、メイショウショウブに先着しており、実力は十分。調教も抜群。除外の影響、初の1200という2点でオッズに旨味がうまれそうで、買い時とみる。

【消し8】ホープフルサイン(除外対象)
札幌1200のHBC賞1000万下を1:08:2で快勝したことから洋芝に適性はありそう。ただし、その頃から斤量+2kgもあり、重賞ではまだ実力不足にうつる。

【保留】マリアズハート
ここまで[4.1.1.1]と良績を積み上げスピード出世してきたが、そのうち中山芝1200[3.1.0.0]ダ1200[1.0.0.0]とかなりの中山適性を示す。さらにハイペース差し追い込みのみでの好走で、経験不足と脚質から絶対的な信頼は置きにくく、過剰人気なら消し。ただし、勢いと血統的な魅力から、枠順やオッズ次第での取捨選択としたい。

【消し9】ミキノドラマー
新潟1000直に高い適性を示し、良績はそのコースに集中。小回り函館1200はコーナーで加速する器用さが、より求められることと、後方待機となることから、ここでは消し。

【消し10】メイショウショウブ
半姉メイショウアリソン(父マンハッタンカフェ)はダートOP馬で、これまで全5勝のうちダ1200で4勝、ダ1400で1勝をあげており、ショウブにおいても、唯一の1勝はダ1400であげており、短距離適性はアリとみている。京都牝馬Sもマイペースで逃げたが、外差し有利で内逃げしていたことで、ラスト200で失速した感じ。今回は狙い目にも映る。しかし、オーナーの希望かNZT2着からオークス出走という異例のルートでリズムを崩している馬。 また、前走・前前走逃げてはいるがスタートがそこまで早くなく、おっつけてのもの。”初の1200”、”函館1200好成績の池添で過剰人気”、”先手が取れない可能性大”の3点から消し。

【消し11】リュウノユキナ
最近は主にダートで使われているが、門別から転厩後は芝短距離を中心に使われていた。その頃の成績としてだが、函館1200の時計1:08:7しか持っていないのは、今回の開幕2週目重賞では厳しいとみる。しかし、最近は調教でも抜群の動きを見せるなど、成長してきた様子。先行力もあるので、オッズが極端に下がるなら3着あたりで拾っても。


以上、全頭診断を行った。今後、枠順やオッズ、前日・当日の馬場傾向からさらなる絞り込みをしていきたい。

少しでも皆さまの勝利に貢献できれば幸い。

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