税金滞納のサンタクロース

『#一度は行きたいあの場所』というハッシュタグを見かけたので、
無職の昼夜逆転生活が連れてくる深夜の空腹に耐えながら学生時代、初の一人旅と称して行ったフィンランドの思い出を書こうと思います。

『行きたいあの場所』で未来形っぽいのに、皆さん過去に行った旅行先を書いてるので僕も同じようなの書いても問題ないですよね。

行くきっかけ
コンサート派遣スタッフと飲み屋でのアルバイトに明け暮れつつも、
教員免許取得のため人の倍単位(年間80単位)をとる過程を終えた僕の手元には大学生が持つにしては余る程のお金がありました。有効活用したいなぁと思いつつも有意義に使うあてが見付からず悶々としてましたが、なぜかフィンランドに行ってオーロラを見ようと思い始めました(多分この時1月末)多分、仲の良い友人の一人がバックパッカーとして活動を始めていて、自分も世界と繋がる何かしらをしてSNSでアピールしなきゃと思っていたんだと思います。完全にSNS依存症です。当時はTwitterとFacebookが主流だったと思います。何か世界と繋がり、現地の様子をTwitterで実況し、帰国したらFacebookにUPしたかったんだと思います。


準備・出発・到着
準備は結構しんどかった記憶があります。
引っ越しを並行して行っていたのと、クレジットカードの上限が10万円ということもあり上限を変更する手続きであったり、現地に到着後の移動手段やらを何度も確認し、その日の行程を1日ずつA4のルーズリーフにまとめたりしてました。なんせ初の海外一人旅ですから、チキって全ての移動行動は出発時間の30分前とかに設定してました。今考えたら結構行動力あるなぁと思います。仕事は結構ギリギリまで伸ばしちゃうタイプだったし、先行き不安な仕事でもまぁ受注してから考えるかっていうスタンスで仕事してたので。

引っ越しが完了した翌日には成田空港の国際線ロビーに居ました。ここが世界と繋がってるんかぁといった、映画『チャーリーとチョコレート工場』で幼少期のウィリー・ウォンカが家出して国旗博物館歩いてるシーンっぽく周りキョロキョロしてました。搭乗口付近でトルコ人の親子から携帯を貸してくれと言われ、貸してあげたら母国のトルコに電話かけてました。もちろん国際電話のプランなんぞに入ってないので、繋がらず鼻で笑ったThank youと一緒に僕の携帯、AQUOS PHONEが返ってきました。

フィンランドまでの移動経路としてはロシアの航空会社アエロフロートを使いモスクワのシュモ何ちゃらあqwせdrftgyふじこ空港(未だになんて名前かわからんです)経由でヘルシンキまで向かいました。
機内の印象はビジネス?ファーストクラスのCAさんはめちゃくちゃ美人で脚が長かったです。エコノミーのCAさんも結構良かったなぁ。食事についてくるドリンクが赤ワインだったり、ヨーロッパを感じてましたが、僕の食事だけついてくる赤ワインまみれだったのは許さねぇ。現地はこんな味付けなのかなぁと思ってたら隣で食ってる人めっちゃ普通の色合いの飯食ってました。CAさんからも舐められてたのかな。

モスクワからヘルシンキまでの飛行機は隣が老夫婦で、キャンディー頂きました。
大阪のおばちゃんと同じですよね。大阪のおばちゃんめっちゃ国際的。

フィンランドに入国したのは夜でした。ヘルシンキの空港、日本語の案内板もありました。
ヘルシンキ市街に向かうバスを待つバスターミナルでめっちゃ綺麗な金髪の女の子が居てレベル高いなオイオイって眺めてたら、その子の前に車止まって長身のイケメンが降りてきてめっちゃキスしてました。悔しい。

ロバニエミへ
ヘルシンキ到着後はその日の夜行列車でロバニエミというフィンランドの上の方にある街へ行く予定だったので駅に向かいました。空港からヘルシンキに向かうバスですがバス内がWi-Fi完備だったのは感動しました。誰かしらに無事ですと連絡した記憶があります。
駅到着後は、出発まで時間があったのでお腹もすいたし売店でサンドウィッチみたいなのを買いました。食パンの色が茶色?で今となってはコンビニでも見かける色のパンでした。漫画版『レミゼラブル』でガウローシュが『茶色いんじゃなくて白いパンをくれ』って言ってるのも、多分このパンの事だったんだろうなぁって今思いました。
夜行列車でベットも付いてるんですが、AランクとBランクもあり、値段の違いは4000円とかだったので、当時お金に余裕があったのでAランクを選びました。やっぱ寝る所だけはケチってはいけない、2段ベットの下に入ったらすぐ寝ました。

朝起きて外の窓を見ると辺り一面白銀の世界だったのは今でも覚えています。
使えもしないのに、日本を出る前に購入した一眼レフで撮影した最初の写真が、車窓から見える雪景色というほど、ファンタジーの世界に入った感覚です。
小さい頃に地元で雪が積もった風景も未だに覚えてます、隣に住む女の子(2つ上と1つ下)とかまくら作って遊んだなぁっていう記憶、2人とも高校くらいからグレたって聞きました。環境活動家になったのではなく、ギャルです。
これも余談ですが、僕は冬や雪が好きなんだと思います。ハリー・ポッターでも好きなシーンはアズカバンで言うホグズミード関連の場面だったり不死鳥の騎士団でバタービール飲む時の世界観だったり、ナルニアは冬が明けない方が良いと思ってるので。

相部屋でしたので気付いたら2段ベットの上から白髪のおじいちゃんが降りてきました。お孫さんに会いに行くらしいです。なんか下段で寝てすいません。車内からは日本人の大学生らしきグループの声が聞こえてきて、海外感ないなと思いつつ、ちょっと安心したり。

ロバニエミ到着後、まず向かう先はサンタクロース村
やっぱフィンランドに来たからにはムーミンかサンタクロースには会っとかないといけないという決意のもと1人で向かったサンタクロース村。1人で来園しているのは僕だけでした。現在、1人居酒屋できるのも、多分この経験があったからだと思います。

サンタクロース村
サンタクロース村の記憶ですが正直あまり無いです。なんか一面の雪景色の中にすごい伝統的と言うかフィンランドっぽい建物がいくつかあり、土産とか売ってる印象です。今画像で見返してもメインの建物はこんなのあったなぁと言った印象です。とりあえずお腹空いたのでご飯を食べたんですが、ここで出てくるサラダもキュウリが入ってました。夏かここは。

あとタイトルにもした『税金滞納のサンタクロース』の件です。
もちろんサンタクロースに会えました。
『日本人だね〜どっから来たの?』って聞かれたので『トーキョ』って返したら、『oh~タチカワ、シンジュク〜』って言われました。うーん、センス。

なんで立川やねん。

西の歌舞伎町とも言われる立川と新宿が出るって事は、
多分日本でサンタクロースとして仕事する際、立川を拠点に中央・総武線エリアを担当しているのか、、それとも単純に遊び人なのか。。神のみぞ知る。

ただ半年後、サンタクロース村を経営する会社が2800万円ほど税金の未納で訴えられているとニュースを見た時は、あっサンタでも納税義務あるんだって思いました。日本だと宗教法人はなんか税務関連で優遇されるって聞いた事あるので、サンタクロースも元を辿れば宗教的な物のはず。世知辛い世の中ですねほんと。
税金未納の原因は景気の悪化で経営がうまくいってなかったみたいです。

夢も希望もありゃしない世の中、
次日本に来る時は立川と新宿で遊ぶのもほどほどに。

気付いたら3000文字超えたので、ここで終わります。
他の話は、雪山で雪に埋れて見たり、凍った川で遊んだり、実際に見たオーロラがタバコの煙みたいだったり、ヘルシンキのPUBで飲んでたら周りタトゥー入ったバイキングみたいな人しか居なかったりと、長くなるので割愛致します。


でも一番行きたいところって日本男児なら飛田新地なはず。

結びの一言とさせて頂きます。


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