光回線の配線方式の違い
マンションタイプの光回線契約をするために、光回線の配線方式の違いを調べたところ、全部で3種類あることが分かった。それを備忘のためまとめる。
不正確な説明もあるかもしれないが、「ざっくりな理解」としてみてほしい。
1.全体像
マンションの部屋に回線を引き込むために、4人の登場人物がいる。
1.電柱:ここから光回線を引っ張る
2.MDF室:マンションの各部屋に回線を振り分ける場所
3.部屋:振り分けられた回線が来ている場所
4.デバイス:インターネットにつなげたいもの
昨今では、多くの場合部屋・デバイス間に無線ルータが挟まることが多いと思うが、今回は説明簡素化のために「PCを有線接続する」ような状況の説明とする。
2.これだけは押さえてほしいこと
インターネットにつなげるためには、光信号をデジタル信号に変換する必要がある。
これを一番押さえておいてほしい。
変換する場所と変換する信号の種類によって、3種類に分かれている。
3.配線方式3種類
3-1 光配線方式
これは電柱 → MDF室間 → 部屋まで光信号が通っているパターン。
前述のとおり、デバイスをインターネットにつなげるには光信号をデジタル信号に変換する必要がある。
そこで、光 → デジタルを行う機械、「回線終端装置」を部屋に設置する必要がある。
回線終端装置はONU(Optical Network Unit)と説明されることも多い。
部屋に光コンセントがある場合がこの方式。
3-2 LAN配線方式
これは電柱 → MDF室まで光信号が通っているパターン。
前述の光 → デジタル変換を、MDF室でやってくれる。
そのため、部屋にONUを置く必要がない。
部屋にLANコンセントがある場合がこの方式
3-3 VDSL方式
これは電柱 → MDF室まで光信号が通っていて、MDF室で光信号からアナログ信号への変換を行っているパターン。
そのため、部屋にはアナログ信号が通っているので、アナログ → デジタル信号の変換を行う機械、「VDSL宅内装置」を部屋に設置する必要がある。
部屋に電話線のコンセントがある場合がこの方式。ただし今ではマイナーな方式のようだ。
4.まとめ
マンションのMDF室で、各部屋に回線が振り分けられるが、部屋に通っている信号が
・光信号 → 光配線方式
・デジタル信号 → LAN配線方式
・アナログ信号 → VDSL方式
と考えるとわかりやすいかもしれない。
そして、デバイスをインターネットに接続するためにはデジタル信号に変換する必要があり
・光 → デジタル:回線終端装置
・アナログ → デジタル:VDSL宅内装置
である。
それでは、よいインターネットライフを!
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