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【初公開】Shinzato式でKt/Vを簡単に算出するたったひとつの方法!

割引あり



Shinzato式とは

Shinzato式とは透析量の指標であるKt/Vを算出する方法のひとつで、透析中の尿素産生量、および透析中の体重変化をしっかりと考慮しながら、同一透析の開始時と終了時のBUNだけからKt/VとPCRを同時に決定できる唯一の方法です。

図1.Shinzato式

この式のメリットはKt/Vを算出するにあたって尿素産生速度をしっかりと考慮していることです。Daugirdas式はすべての人間において尿素産生速度を0.008 mg/minとみなしてKt/Vを算出しているのに対し、Shinzato式は一人ひとりに適した尿素産生速度を考慮したうえでKt/Vを算出している。したがって、Shinzato式によって算出したKt/Vのほうがより正確であることは言うまでもない。

一方、デメリットは式が複雑にみえることです。定積分、ネイピア数、累乗根といった高校数学の知識を必要とします。

どのようにしてKt/Vを算出するのか

簡単です。先ほど紹介した2つの式を連立方程式とみなし、Kt/V=~の形にすればよいのです。注意点は以下のとおりです。

  • C1、C2、C3を時間(t)で積分する

  • 自然対数をとる

この2点をおさえればさほど悩むことはありません。

Shinzato式の解

Shinzato式の解はこちらです。ただし、透析回数は2回とする。

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