自然との付き合い方。
京都市左京区にこんな豪雪地帯があるとは、京都市民でもあまり知られていません。
ボク自身も初めてこの地を訪れる20数年前まで、久多と言う地名すら知りませんでしたから。(笑)
この冬(令和6年)の積雪量は、これでも少ない方です。
例年、この2mの紅白のポールがすっぽりと埋もれますからね。
降り積もって直ぐの雪は軽い。でも時間が経つと湿り気を帯びてきておも〜〜くなり、なんと!1㎥あたり500kgにもなるのだとか。。。
そんな塊が屋根からドサっと落ちてきたら、大人でも大怪我につながりますし、小さな子供なんてひとたまりもありません!
二人の息子が幼かった頃は、「一人で表に出てはいけない!」と口酸っぱく注意したものです。
雪かきをする度に、久多暮らしの師匠が教えてくれた心構えを思い出します。
「屋根の雪下ろしをする時は、凍てつくような寒い日にせーよ〜〜」
「今日はお天気だから雪かき日和だ〜〜なんて、とんでもない!晴れた日、気温が上がりそうな日こそ、雪が溶けやすくなり危険やからな!」
師匠の言葉はまさに目から鱗が落ちた瞬間でした。
今思えばー、野菜の種を蒔くタイミング、薪用の木を倒すタイミング、庭木の枝を打つタイミングも、自分の都合を優先に行なっていたから上手くいかなかったんですね。
都会生まれの都会育ちのボクはどうしても、自分(人間)の都合を優先にしてしまう癖が抜けなかった。
師匠が教えてくれた、
“自分(人間)の都合ではなく、相手(自然)に合わせる”
この考え方が、その後の久多での暮らしを更に豊かなものにしていったのです。
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