【こ】「心にいつも猫をかかえて」を読んで

6月最後の金曜日、本屋へ行った。欲しい本があったので。

大きい本屋さん。1時間以上は居座ってしまうのが常だ(った)けど、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、やはり、まだ落ち着かない。それに、時間もなかったので。検索機で調べて、お目当ての本の棚へ。

その途中、猫の横顔が表紙になっている本に目がとまった。

綺麗な猫だなぁ。
凛としてそうな、
でも柔和な感じ。

猫を飼っているけど、猫物の本は買わない。大概が「猫あるある」の内容だと思っているので。(買ったことがないから、完全なる独断と偏見ではあるのだけれど。💦)それに、うちのコのほうが絶対かわいいと思っているので。(これも完全なる独断と偏見。おまけに、親バカをプラスしているのだけれど。)

お目当ての本は、さらに奥だ。が、その本が見つからない。
おかしいな。
時間もないので少し焦る。もう一度、検索機に戻り、調べ直す。どうやら、1列まちがえていたようだ..。

調べ直した棚に行き、ありました、ありました。本を手に取りパラパラ。うん、買おう。

そのまま、レジに行くつもりだった。が、どうも気になる、さっきの本。
はじめの棚に寄り道して、レジへ向かった。ぼくの手には「心にいつも猫をかかえて」というタイトルの本があった。


「#ヨンデルホン」。
ぼくは本を読んだとき、読んでいる本のタイトルと著者名をツイートしている。読書記録的な感じ。そのツイートにつけているハッシュタグが「#ヨンデルホン」。
冒頭のエッセイ「しっぽの話」と「あの猫この犬うさぎも小鳥も」を読んで、いつもと同じようにツイートした。

この本は、村山さんのエッセイがいくつかと、春・夏・秋・冬を舞台にした4つの小説で構成されている。
次の日には、春の小説「春・あるとらねこの物語」を読んで、

とツイートした。

すると、このツイートにリプがついた。

目を疑っちゃう...なんと、そのリプは、著者御本人!こういうの、とってもうれしい!

とても気をよくしたぼく(←単純)は、1日ひとつずつ読んで、感じたこと、読んだことをきっかけに思ったことも書き添えてツイートするようにした。はじめてのこと。

せっかくなので、エッセイや小説のタイトルとともに、ツイートをまとめてみた。

しっぽの話

あの猫この犬うさぎも小鳥も

春・あるとらねこの物語

タスカンソウル

夏・八月の黒い子猫

道を渡る猫たち

仕事部屋に花火

秋・レストラン猫目石

付き添う猫

香りの記憶

冬・クリスマスの女の子

帰りたかった子どもの話

その書店の名は

もしも世界に不思議があれば

あとがき


この本を読むまでは、村山さんを存じ上げなかった。読み進めるうちに、児童書を書いてる作家さんらしい、ことを知った。児童書の作家さんだからなのか、村山さんの文章は、とても丁寧でわかりやすかった。エッセイや小説に描かれている情景が、ぼくの頭の中で簡単にイメージされた。
要所要所にある、マルモトイヅミさんのイラストや町猫の写真も、好きだ。

本屋さんで棚をまちがえていなければ、読むことはなかったかもしれない。たしかなのは、読んでよかったということと、本の表紙がレニ子さんでよかったということだ。

#村山早紀 #心にいつも猫をかかえて

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