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自主映画を劇場公開する男の手記③

今回は公開資金クラウドファンディングの後。
まぁ映画公開に向けてはこれからが本番です。

最初から予算があればクラウドファンディングなんてしなくていいんだから、当然本番はこれからです。
クラファン終わった時点でヘトヘトでしたけどね。身も心も。
いや、特にメンタル
先が思いやられますね。

まぁ兎に角、クラウドファンディングはどうにか成功したんですが、ここからが問題なわけです。
なんと言っても劇場公開に関しては全くの素人ですからね。
以前にも書いたと思いますが、本物の無知。

分からないんだったら、とりあえず分かる人に聞く。
まずはそれですね。
例えば似た経験をしている先輩。
私の場合は特に映画監督の佐々木 誠さん
元々は本当に顔見知り程度だったが、思い切って相談したらめっちゃちゃんと相談に乗ってくれた。
あ、ちょっと話が前後してますが、最初に相談したのはクラウドファンディングを始める頃で、映画も観てくれて、かなりアドバイスをもらいました。
兎に角めちゃくちゃ大変だという事を初めにしっかり教えてくれたのは、ちょっとした佐々木さんの言葉だったりする。
最高の兄貴やで。
未だにしっかり話す機会を作れてないけど。
トークゲストに来てもらってちゃんと話したい。

それと、映画監督にして文化人類学者の太田 光海くん
肩書きに学者って付くんですよ。もうかっこいいじゃない。
彼は特に、「公開資金クラウドファンディング→イメージフォーラムで上映」というかなり似た状況を既に経験しており、彼にもクラファン時からかなりアドバイスをもらいました。
彼の監督作品である『カナルタ 螺旋状の夢』はオンラインで見られるようになったようですね。
必見です。
https://twitter.com/kanarta_film/status/1553008056404807681?s=20&t=H5uqQP5jHz7LwBH0wA3_Yw
佐々木さんの作品も全て素晴らしいから見てほしい。
俺の映画と違って、多分誰が観てもちゃんと面白い。
http://sasaki-makoto.com/movie.html
この二人には特に世話になりました。
そういう人がいてくれて本当に助かった。身も心も。マジで。

で、とりあえず、【クラウドファンディングを終えたこの時点でやらなければならなかったタスク】を一旦挙げてみる。

++++++++++++++
①宣伝担当者を見つける
→自主配給とはいえ一人じゃあどうにもならない。
②メインビジュアル&チラシデザイン
→要はポスターとチラシ表裏。
必要であれば新たに撮影。
③前売り券の用意
→形が違うから多少デザインが変わる
④HPの作成
⑤試写会の設定
⑥イメージフォーラムとの日程調整
⑦・・・宣伝活動って何?の勉強
→情報ソース無さすぎてどうにもならん。
⑧諸々の印刷
⑨いろんな方から映画へのコメントをもらう
→クラファン時点よりももっと沢山のコメントが必要。
ひたすら修行のように撃ち続ける。
メールアドレスが分からなければ、その人が教えている学校とかに手紙だって送る。
⑩クラウドファンディングリターン(お礼の品)の用意
++++++++++++++

めっちゃざっくり&ちょい見づらいし何か忘れている様な気もしますが、大体こうです。
またこうやって箇条書きにすると簡単に見えるんじゃなかろうか・・・。
めちゃくちゃ大変ですよ。私がコミュ障なのもあるけれども。

何よりもまずは宣伝担当者

まぁ素人なんで、ブレーンが居ないとなんだが、これが全然見つからん。
どうにか伝手を辿って紹介してもらうんですよ。
上手くいきゃあ会えるんだけど、全然ダメ。
結局詳しく話していくと、誰も日程が合わない。
この時点では、2022年内の上映を目指していまして、宣伝担当者が見つからないから3ヶ月ずらしたんですけど、それでも見つからず。
クラファン途中からずっと探してたんですけどね・・・。
そもそも伝手と言ってもなかなか出会いが少なかったのもあるけど。
これほど決まらないとは思っていなかった。
一時はゴースト宣伝担当立てようかと思ったもの。
なんか体裁的にそれで。どうにもなりゃしないけども。

結局いろんな方の話を聞いた感じだと、今は作品が多すぎる。と。
2022年末から2023年春までの新作映画が多すぎて、手が足りません。と。
コロナウィルスの煽りが今来てますね。と。

いやいやいやいやいやいや、コロナさんが落ち着いてから始めたつもりが、全然喰らってますやん。
どないなっとんじゃい。
「この映画は冬の映画なので、春になる前に上映を始めたい」という私のアホな願望があったのも不味かった。
上映時期はもっと戦略的に考えるべき。
アホはあかん。

色々な人と話せた事によって宣伝活動の流れだとかやるべきことだとかは少しずつ理解していくんだけれども、宣伝担当の人がいないとやる事の方針が決まらない。
流石にどうにもならんのです。
やれメインビジュアルのイメージとか。どうすんのとか。
お金の使い方もざっくりしか決まらんし。

6月半ばには決まっているはずが、結局今の担当者の細谷氏に辿り着いたのは8月初旬。
4月からずっっっっっっと探してたけどずっっっっっっっと見つからんかった・・・。
結局はまた師匠の帯谷有理の伝手で。
持つべきものはウルトラ相談しやすい暇な師匠ですね。
マジ感謝です。

というわけで、日本低予算映画界の名物オヤジ、細谷タカヒロ氏を仲間に迎え、二人して勝ち目の薄い戦いを勝ちにすべく、奮闘が始まるわけでございます。

すみません。
今回は愚痴ばっかりであまり話が進みませんでした。
ご勘弁ください。

しかし、宣伝担当者というのは、やはり作品を気に入ってくれた方でないといけないし、金額も大きな映画の様には出せないし、上で語ったようにスケジュールだってある。
特に私の映画のように、好き嫌いが激しく分かれる様な映画だと、最初の条件で牌が減ってしまうというわけなもんだから・・・。

もっと早くに相談しましょう。

例えどんな状況であれ、宣伝担当者はクラファン始める前に決めましょう。
その時点ならどうにでもなった。もっと楽だった。
私が今回言いたかったのはそれだけです。
ま、みんなそんなに馬鹿じゃないかぁ・・・。

一応、明日死ぬかもしれないので、イメージフォーラムの作品ページを載せておきます。

確定している日程は2/11〜2/24のちょっと早めのレイトショーのみ。
上手くいけば伸びていくスタイルです。
時間はまだ未定ですが、週明けには記載されると思います。

ではでは。

北尾 和弥

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