クラウドファンディング への挑戦

こんにちは、Bリーグ選手を目指しています小島和也と申します。

人生の中で何かにチャレンジする時、必ずと言っていいほど大きな問題にぶち当たります。それは「資金問題」です。今回僕は「クラウドファンディング」なるものを普段お世話になっている方にお勧めされ、今まで経験したことのなかった斬新な方法で多くの資金を集めることができました。しかし、それを成功させるのは容易なものではなく物凄い綿密な準備と戦略が背景にありました。社会に出たらば常識なのかもしれませんが、学生の私にとってはまさに未知の世界でした・・・

初めに言っておくとクラファンは運ではありません。知名度も全く関係ありません。大事なのは「徹底的な研究」「行動力」この2つです。そして僕は成功すると分かっていました。その理由は、それだけ研究し、行動し続けてきたからです。「これだけやったし、上手く言って当たり前」そんなレベルまでやり続けました。そこまでいけば正直、クラファン は誰でも成功すると思います。クラファン をやる以上「金乞食」や「自分の金でやれ」や「アルバイトしろ」など色んな声が飛びかかってきます。個人的な誹謗中傷だってあります。僕は理解してくれる人にだけ理解してくれればいい。応援してくれる人はどんな時も応援してくれると思って臨みました。そんな僕のクラファン成功までの過程を紹介していこうと思います。


1. クラウドファンディング とは?
2. 同じプロジェクトを研究する
3. プラットフォームの決定
4. ひたすらアドバイスを聞きに行く
5. SNSでのコミュニケーション


1 クラウドファンディング とは?を学ぶ (3月)

まずはクラウドファンディングとは何なのか?何気なくやっても絶対失敗すると思った僕は、まずはクラファンを徹底的に研究するところからは始めました。まずは本を5冊程度読みました。その後はyoutubeでクラファンに関する動画を100本程度とにかくみました。動画で100本?!と思われる方がおられると思いますが、練習場所への行き来などを含め移動時間は1日のなかで結構あります。そう言う時間を勉強時間に当てることで、有効に時間を使うことができました。

オススメの本のリンクを貼っておきます。

https://www.amazon.co.jp/成功するクラウドファンディング-小田-恭央/dp/4866671114/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=クラウドファンディング&qid=1630402681&sr=8-3


2 同じようなプロジェクトを研究する (3月)

次に「スポーツ」「夢」「目標」のカテゴリーに絞って、実際にプロジェクトページを見てみました。成功しているプロジェクト、失敗しているプロジェクトの両方を計100件ほど研究しました。研究内容は主に(リターンの内容・文書の構成・サムネイル)です。それらをノートにひたすら纏め、成功している人の傾向は?失敗している人は何がダメ?伝わりやすい文章構成は?などなどを研究しました。研究しているうちに、失敗してしまう人の共通点や、成功する人の秘密が見えてきました。それらを生かし、自分のプロジェクトにも取り入れました。


3 プラットフォームの決定 (3月)

同じカテゴリのプロジェクトをひたすら研究した後、どのプラットフォームを使用するかを決めました。僕の場合決め手になったのは「一番同じようなプロジェクトが多いと言う理由」「ユーザー数が多いと言う理由」でキャンプファイヤーにしました。ユーザー数が多い=ログインせずに支援できる人が多い。と言うことです。ここはちょっとノウハウ的な話になるのですが、人間が支援するときに最も壁になるのは、ログインです。会員登録やログインがめんどくさくて、ホーム画面に戻ったことが、皆さん一度は経験していることだと思います。なのでそう言う理由でプラットフォームはキャンプファイヤーに決定しました。


4 ひたすらアドバイスを聞きに行く(4月)

3が終われば、ある程度プロジェクトページの作成を開始しました。8割完成したら、色んな人にアドバイスを求めに行きました。文章構成はこれでいいか?読んでて読みやすいと思うか?リターンの案は他にないか?などなどです。正直これが成功するために最も重要だと感じた部分です。僕がアドバイスを求めにメッセージや電話をかけた数は、ざっと200件以上で、その中で実際にアドバイスしていただけた人は50人程度でした。僕はアドバイスを求めに行くターゲットとして「①同じカテゴリーでプロジェクトやられた方」「②富山県でクラファン やられた方」「③経営者」を設定しました。①は、スポーツ路線のクラファンの知識が豊富であり、周りに支援者がいるから。②は、富山は地元愛が強いから。③は、僕の場合スポンサーというリターンを用意していたため、スポンサー契約を結んでいただくためには何が必要かを相談させていただきました。アポを取る際は、近くであれば実際に会って聞きに行き、遠方であればズームでの対談を申し込みました。そしていろんな方々にアドバイスを聞いた結果、1つだけ共通しているものがありました。それは「とにかく人に会いまくれ」でした。これは成功するために最も重要なことだと自信を持って言えます。と言うかこれさえ、できれば誰でも成功すると思います。それぐらい重要なことだと思いました。僕がなぜ冒頭に知名度は関係ないと言ったのか、それは知名度がなくてもクラファン をきっかけに知名度を上げればいいからです。人脈がない人は、クラファン をきっかけに人脈を作ればいいんです。そういう意味で言いました。


5 SNSでのコミュニケーション(5月)

これも非常に重要です。僕はInstagram・Facebookを利用し、地元愛が強いという理由で、富山県の人をフォローしまくり、一人一人にDMを送りました。内容はクラファン のことには一切触れず、簡単な自己紹介をした後に「応援していただけると嬉しいです」などの簡単な文章。もちろんこれも無視される人の方が多いですが、とにかくメゲずに送ります。この作業を2つのSNSで約10000通は送りました。この作業でとにかく小島和也と言う人物を知ってもらう。小島和也と言う人物が「富山から」Bリーグを目指していると言う事実を知っていただくことに専念しました。Twitterも可能ならば使用した方がいいです!この段階で「支援者ターゲット」「拡散ターゲット」を決めます。ノート上に、リストを作り、支援してくれそうな人・拡散に手伝ってくれそうな人をリストアップします。目標金額に対して、どれだけ支援者が見込めるのかをしっかり割り出します。拡散に関しては、有名人や、人脈を多く持っている人に絞ってお願いしました。


6 クラファン の最終調整 (7月)

アドバイスなどを踏まえ、ページを修正していき、最終調整に入ります。これでもかって言うぐらい人に見てもらい、誤字脱字がないか、変なところはないか、改善できる部分はないかを見ました。これができればプロジェクトの公開に移ります。


7 事前告知

クラファン はとにかくスタートダッシュが大事です。開始24時間で30%行けば成功確率が90%以上というデータが出ていたからです。これを可能にするために5日前からSNSで告知をし始めました。親や親戚・友達・アドバイスを聞きに行った人たちにこのタイミングで連絡し、拡散の協力をしてもらいました。


8 クラファン スタート! 7月23日

ノウハウを勉強しているうちに嫌ほど出てくるのが「スタートダッシュが大事」だということです。クラファン はとにかくスタートダッシュが命!ここでコケたら間違いなく失敗します。なのでとにかく動きまくりました。理想は公開24時間以内に30%達成でした。僕の場合は100万円目標だったので、30%以上が目標でした。これを達成すると、プロジェクトはほぼほぼ成功する傾向にあるみたいです。その上で、達成するために、開始初日に10人以上にお会いしました。親戚・お世話になったお店・アドバイスを聞きに行った人に事前にアポを取った上で会いに行きました。会う内容は「あなたのアドバイスのおかげで素晴らしいプロジェクトを作ることができました。いよいよスタートするので、改めてお礼のご挨拶をさせてほしい。と・・・ そうして一人一人に菓子折りを持ってご挨拶に行き、お礼をした後、正直にに「プロジェクトを応援してほしい」とお願いしました。そうすると、ほとんどの方がその場で支援してくださりました。実はアドバイスを求めに行けと行ったのは、単にアドバイスを得れるからではありません。理由は2つあります。1つ目は実際にクラファン をやったことがある人の周りに支援者がいっぱいいること(その人に拡散してもらえれば、すでにログインしている人が多いため支援してもらえる可能性が高い)。2つ目はその人が支援者になってくれること。あちら側にして見たら、わざわざ自分のところに会いにきて、熱意を伝えられると応援してあげたくなるものです。そもそもこのご時世、まだまだクラファン の普及は浅く、一般人にクラウドファンディング とはこうでこうで〜〜と説明するより、理解のある人に相談や支援のお願いをする方が、圧倒的に可能性があります。


9 ひたすらDMを送りまくれ!

5でやったSNS上でのコミュニケーションを取っていた人たちに再度DMを送ります。メッセージだけでは弱いので、動画と画像付きで送りました。内容は簡単。「クラファン をやっているのでシェアだけでもいいので応援してくれないか」というお願いです。正直これは、ほとんど無視されます。このDMもFacebookとInstagramの両方で1万件以上送りましたが反応してくれた人は1000人ほどで、その中で支援してくれる人や拡散に協力してくれる人は、もっと少なくなります。ただそれでもめげずにやり続けるしかありません。


成功するためのポイント

・ページに動画を入れろ

・動画はプロに頼め

・類似したプロジェクトの研究の時間を大事にしよう

・ひたすら会いまくれ

・ひたすらDMを送ろう

・会う際はとにかく礼儀を大事にしよう

・可能であれば菓子折りを持って行こう(時間を作っていただいたための御礼)

・可能ならば会いに行け・無理ならzoom!

・プロジェクト応援のお願いをする際は必ず動画込みのメッセージを送ろう

・支援してくれた人に、新たな人を紹介してもらおう


最後に、今回クラファン をやる上で、目標金額の100万円を大きく上回る資金を得ることができました。クラファン に関しては、本当に賛否両論あり、どうしても日本ではまだ普及が浅く、他人のお金を集める=悪だと思い込んでいる人が少なくないのが現状です。クラファン をやる以上、それなりの覚悟があるので、問題ないとは思いますが、それなりの誹謗中傷や、叩かれることは覚悟しておいたほうがいいです。周りの目を気にしていては何も始まりません。理解してくれる人は理解してくれるし、応援してくれる人はどんなことがあっても応援してくれると思います。僕自身、最初はクラファン に対して、人のお金をいただくという点では、やはり少し抵抗がありましたが、終了してみて、本当にやってよかったなと思っています。それはお金の面ではもちろんそうですが、何よりクラファン を通じて色んな方とつながることができたからです。詳細までは言えませんが、B1チームのGMの方とも繋がれることができました。お金よりも大事なのは、やっぱり人と人とのつながりなんだなと改めて実感しました。ここまで、ノウハウが大事だとか、行動することが大事とか言いましたが、一番大事なのは「支援してくれた方々が、暖かい心を持っていたから」です。もっと言えば支援者・拡散に協力してくる人たちががいてくれたからです。僕は正直やれることをやっただけで、何もすごいことはしていません。すごいのは支援してくれた方々であり、拡散に協力してくれた方々です。この感謝の気持ちを絶対に忘れず、日々練習に励み、夢を掴み取りたいと思っています!


岐阜セイリュウヒーローズ所属 小島和也

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