自己紹介

「自己紹介してください」という状況になることが非常に苦手でした。どれくらい苦手かというと「なんか面白い話してよ」と言われるのと同じくらいつらくて、だいたいそれは相手の望むものに届いた実感がなく、そして紹介できるほどの自己なんてものなない、という自己嫌悪に落ち着くのでした。

それが理由の一つだと思っているのですが、自分も気づいていない(もしくはこの場では紹介する必要のないと思っている)相手の「じぶん」を引き出すことを、意識的無意識問わずやっていることが多いです。

「ニコニコ頑固」と言われたことがあって、非常に腑に落ちたことがあります。人当たりはよく、めったに他人のことを否定することはないのですがその分自分を否定されることを避け、よっぽど納得しない限り自己流を通し続けます。

少しだけ場所をずらすというか他人のふんどしで相撲を取ろうとするというか、そういった志向が強いです。そういう他人様の場所にずけずけと入り込む能力が高い一方で、サポートミュージシャン気質というか、ここでは自分が真の意味で求められていないと判断した場合「置きに行く」ことも多々あります。

ある意味楽しくも置きに行くことも多いイベントディレクターという仕事を長らく続け、組織内では便利屋としてパッとしない立ち位置に置かれていたのですがコロナで状況が急変しました。
それは健康食品の長編CMの前後編のレベルの状況変化です。錯覚資産とかハロー効果というのはこのことか、と思うことも多々あります。
今はその状況に奢らず、しかしその状況を精一杯周りに還元しようと試行錯誤している遅咲きのおっさんです。どうぞよろしくお願いいたします。


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