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ドラクエ10オフラインプレイ日記~ライバルズの思い出を添えて

はじめに

ドラクエ10オンラインはほぼ未プレイ。
確かキーエンブレム2個くらいは取ったんだけど、扇とかいう地雷武器で始めてしまったせいもあり、早々に離脱。ストーリーもすっかり忘れてしまっていた。
ドラクエライバルズという超名作カードゲームアプリにがっっっつりはまったときに、アンルシアをはじめとする10のキャラが活躍するのを見て、「ドラクエのナンバリングだし、やれば絶対面白いんだろうなあ」とは思っていた。
そんな中、オフライン版の発売。やるしかない。ドラクエ6からはまった身としては、巷で批判の的となっている二頭身は幸い全く気にならない。

存分にハマり、20時間程度プレイしたところで、レイダメテスクリア。ちょうど中盤かな?というところなので、ライバルズに登場したキャラのカード効果を紹介しながらプレイ日記を書いてみる。書いている間にエンブレムは7個まで増えたが、ひとまずレイダメテスまで。
なお、ライバルズはサービス終了している。

転生まで

まさにチュートリアル。
アバ様がせっかく枕を作ってくれたシンイに当たり散らかすのを見て、誰かに乗っ取られかけてるのかと思ったらそんなことはなかった。
睡眠不足だからって八つ当たりするのは良くないと思うよアバ様。
シンイのダサさは、外界から隔絶された村だということの強調に一役買ってるのだろうか。ダサいのに結局愛着が湧いてしまうのがドラクエクオリティ。
ネルゲル登場シーンの絶望感は中々。ラスボスの姿が最初から分かるドラクエは初めてなので新鮮さがある。ムドーはあくまで中ボスだからね。

カード効果:ネルゲル


ライバルズでは後列中央に召喚するとターン終了時に指パッチンのモーションと共に配下を召喚するカード。配下は2種からランダムで選ばれる。
後列中央が玉座と呼ばれたり、指パッチンをタイミング良くやると強いほうが召喚されるというジンクスが生まれたりと、1枚で多数のドラマを提供してくれたグッドデザインカード。相手に強い配下ばかり出て、自分には弱い配下しか出なくて血の涙を流したのも今ではいい思い出である。
果たしてゲーム内でも指パッチンは見られるのだろうか。

ウェディで開始~猫島攻略まで(ヒューザ加入)


モロに入って死んでしまう主人公の体の持ち主。
ライバルズを思い出して呟いたら反応が大きくてちょっとびっくり。ヒューザ人気なのね。

レーンの村のエピソードが地味に良かった。
アーシクが貝を拾っちゃうこと自体が操られていたから(「お供え物なんて拾ったことないのに」)であったり、ヒューザがアーシクを連れてきたことを謝るところにシナリオの丁寧さを感じた。いいヤツらじゃないか。
猫島編は、ヒューザがとにかくかっこいい。なるほど人気が出るわけだ。お前、最初にモロに入っちゃったとき、強がってたけど家で号泣してただろ。
盗賊短剣の主人公は、キンナー調査員とヒューザに戦闘を任せ、ひたすら盗んだり効かないスリープダガーを繰り返したりしていた。
キャットリベリオ戦では後半死んでいる始末。薬草を食べながらぶん回すヒューザを応援していただけである。

カード効果:ヒューザ

10をプレイした今、非常に納得感のある効果である。ヒューザは自分だけの力で道を切り開くことにこだわっているもんな。
まあ、よく分からない天の声により仲間たちとキャッキャウフフしてるんだけど。
カードゲームとしては、ランダムな敵にターン終了時にダメージという効果は安定感に欠き使いずらく、あまり日の目を見ないカードだった。
プロゲーマーのしびらさんが配信でよくこのカードを使い、あさっての方向にダメージを与えるヒューザを見て笑わせてもらっていた。「風のヒューザ」なんてあだ名をつけられていたが、思えば「水のヒューザ」が正しいよね。
「やべっ、モロに入っちまった!」はヒューザ死亡時に言う台詞。カードゲームの特性上、基本的に場に出た次のターンにはキャラクターは死亡するので、かなりの頻度で聞くことになる。まさかの使われ方だったなあ…やられたときの台詞と思ってたよ。

カード効果:デスマエストロ


一応中ボスといえなくもない。
なんともいえない効果で使いどころがなさそうだが、「勇者杯」という全国大会において、独創的なデッキタイプに定評のある「それは」選手がデッキに組み込んだことで物議を醸した。
なお、入れた理由は別のカードと間違えたからである。

アズラン攻略(フウラ加入)

実力、性格ともにチームの要であるフウラ加入。
後に分かる天使のような性格から考えると、最初の頑なな様子にはトラウマが強く影響していることが分かる。
母の死は実際にカムシカのせいだし、風乗りへの抵抗感にも頷ける。
風乗りのムービーシーンは必見。

以降、仲間コマンドで仲間に話しかけると、時折話しかけた対象とそれ以外のキャラとの掛け合いがたまに見られるのだが、掛け合いの片方には必ずといっていいほどフウラが入っている。ダストン、ヒューザのコミュ障っぷりから考えれば当然なのだが。
穏やかな性格、相手の意志を尊重しながらも尊厳を傷つけない言い方で伝えるべきことは伝える芯の強さ、ボケを殺さないちょうどよい塩梅のツッコミ。天使である。
レイダメテス編で出てくるヤクルといい、エルフには魅力的なキャラが多い。

弱体化、全体回復&バフ、範囲攻撃と何でもござれの万能役。最初にアズランを攻略して良かった。
アズランの感想ではなくフウラの感想になっている。

カード効果:フウラ

ライバルズやってるときは、完全にコンボありきで作られたカードだと思ってた…ごめんなさい。
手札を一新するこの効果は、淀んだ町の空気に新たな風を吹き込む風乗りの儀式そのものであり、今更ながら良いカードである。

カード効果:プスゴン

3コストのカードとして最強レベルのステータスに相手が嫌がる効果付き。序盤のボスにふさわしい効果である。
イチゴ爆弾は、置く場所にセンスの問われる難しい効果。使いこなせる人達を羨望の眼差しで見つめた日々が懐かしい。
オフライン版だと単に数ターン後にダメージという効果だが、オンライン版だと行動に制限がかかったりするのかな?

グレン城攻略

残念ながらエピソードとしては特に印象に残らなかったんだけど、マリーンに感じた違和感が後ほど回収されるなど、各エピソードはしっかり読んでおくと後から楽しませてもらえるから油断ならない。
マイユが仲間になると思ってウキウキでいったらならなかったことはしっかり覚えている。
大した理由もなく他国に宣戦布告するという明らかに間違った決断を、「王が言ったから」だけでは済ませず、本来名君であった王を苦しませないためにひとまず従ったという判断はリアリティがあって面白い。
大臣とか町の人に話をちゃんと聞くとこのあたりの背景が分かるから、探索ついでに全員に話を聞いてしまう。

カード効果:オーレン

サービス開始当初から魔剣士(ピサロ)デッキに100%に近い割合で入り続けたカード。
序盤の中ボスにも関わらず零の洗礼というデバフ技を使ってくる珍しさがカード効果に良く現れている。
序盤のグレン以外のエピソードにはそもそも中ボスが存在しないため、序盤の唯一の中ボス。スタンダードパックのスーパーレアという位置付けがしっくりくる。
中盤~終盤にかけて実力を発揮する魔剣士デッキの中盤を支え続けた名カード。

ガタラ攻略(ダストン加入)

とにかくダストンじゃなくてポイックリンが仲間になって欲しいと思い続けたエピソード。
しかし、仲間会話でフウラのツッコミを見るためにはダストンが必須だということに後ほど気づき、製作者の思慮深さに感服した。

ダストン、行動原理の最上位がガラクタという点に関して一切のブレがないんだけど、別に他者を大事にしてないわけではないというところが絶妙。

娘として過ごしていながらダストンのことを半分しか理解できてなかったチリが本当の意味でダストンを理解するという、ドラクエならではの温かみのあるシナリオだった。

仲間になったダストンは、戦闘面ではバフデバフの鬼として大活躍。本気で遊ばせておけば間違いない。あとルカニ。
会話では本当にガラクタのことしか話してないんだけど、こいつのおかげで「ダストンさん、何しに行くかわかってるのかなあ。」など、必ず拾ってくれるフウラの魅力が引き立っており、結論としてはいい仕事をしている。

カード効果:ダストン

敵ユニットを完全に味方にするという効果自体は強力なんだけど、自分が出したガラクタを壊さないとガラクタが味方になるだけという、ダストンの性格そのままのカード。
よくもまあ、ここまで絶妙なカードを作るものだ。
残念ながらこのカードを出す頃には1枚味方につけたところでどうにもならない状態になっていること多く、対戦環境では見ることはなかった。
ちなみにソロモードでは最強の一角。

カード効果:ポイックリン

特に捻りはないんだけど、効果はまさに怪盗。盗むと言いつつコピー作成なおかげで、ヘイトを集めない良調整。
「チリも残さず退散ですわ!」など、台詞が輝いており、10で見るのを楽しみにしていたが、期待どおりの活躍で満足でした。
ポイックリンを使った盗賊(カミュ)デッキ、通称捨てカミュは強いし楽しいしで大好きだった。

カード効果:ウルベア魔神兵

かなりの重量級カード。
そんなに活躍はしてないけど、たまに見るときにこいつが安着するとボッコボコにされることもあった。
「こんな序盤に戦うの!?」とびくびくしたが、すごく弱かったです。

オルフェア攻略

ピッコロさんもといナブレット団長がとにかくかっこいいエピソード。
声優のことは良く分からないんだけど、世代的にさすがにピッコロさんの声は分かる。
声は基本的にスキップしてここまできたにもかかわらず、ナブレット団長が話すところだけは聞いてしまったのだから声優の力ってすごい。他のキャラの声優がすごいことも分かるんだけど、思い出補正を込めたときのパワーが圧倒的。

明らかに続きがあるエピソードで、個人的にはこの国のその先が1番気になった。
このあたりで、国ごとにストーリーがあるドラクエ10の楽しみ方がわかってきた。

レイダメテス攻略

ライバルズに出演したキャラはほぼ出ないけど、序盤~中盤の最も熱い場面。
エルジュという、父の死をきっかけにひねくれてしまったクソガキが成長して国を救う物語なんだけど、今のところ最も好きなエピソードになった。

壁を乗り越えることで誇りの意味を見出すエルジュと、突き放すでもなく甘やかすでもなく導く術師達のどちらも魅力的。

術師(特にヤクル)が継承の儀を行ったとき、こちらとしては、「こんなクソガキにやらんでええやんけ!」と思ってしまうのだけど、実はこの時点でエルジュは魔物と戦ったことすらないのに単身でエルフの集落に向かう勇気を持っている。
父の死からねじ曲がった考えになってしまっていたとはいえ、誇りのために危険を顧みず苦難に立ち向かう強さは始めから持っているのだ。
ヤクルの「あなたのためではありません。」「私にはお礼はいりませんが」あたりの台詞は厳しくも優しい指導者の心根が良く現れていたと思う。素養はあるがそのままではいけないというメッセージをエルジュはしっかり受け取った。

解決後の「本当の誇りとは、頭を下げて失われるようなものじゃない。人に笑われてキズつくものでもない。誇りとは、何かを信じ通すチカラなんだ。」という台詞は、このストーリーをクリアした後にエルジュから出たからこそ心に響く。
誇りを持つって簡単なことじゃないよなあ。
良きエピソードでした。

カード効果:フォステイル

ライバルズを知らない人には「1ターン先の未来に旅立つ」の意味が分からないと思うけど、当然プレイヤーも最初は意味が分からなかった。
この謎めいた感じこそまさにフォステイル。何度も言ってしまうが、カード効果が本当によく出来ている。

まとめ

やっぱりドラクエは面白い。
そして、ライバルズのカード効果を考えた人達はドラゴンクエストというゲームが本当に大好なんだろうなと改めて思わされた。

後半の日記と、総評的な記事は別に書きたいと思っているが、現段階ではほとんど不満なく楽しめている。
今後常識人的なキャラが仲間になったときのフウラのリアクションが今のところ1番の楽しみである。


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