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どうしても「#映画にまつわる思い出」というテーマに沿った文章が書きたいのに、書けない。

タイトルの通りです。ちょっとだけ映画が好きで、この「#映画にまつわる思い出」にエントリしてみたいなぁ。と日々思っているのですが、なんか書けない。いや「#映画にまつわる思い出」を書いていることは書いているが、これ、絶対に主催者の意図している内容じゃねえなぁ・・・。と思っている。実は何回か投稿したけど、全てそう。絶対にWowowの販促にならない!でも何か書きたいじゃん!締め切りも近いそうだし( ノД`)シクシク…

では行きま〜す(´∀`)

沖縄に〈シアタードーナツ〉というミニシアターがある。

地元の中学の先輩がやっていて、お誘いがかかった。「いい映画、仕入れたよ!観においで!」って。

んで、改めて考えた。

映画館か・・・。それもミニシアター系・・・。

自分が見たい映画を見るために、自分一人で映画館に出かけることって、何年ぶりだろう。

「自分のだけのために」劇場に行くのって、・・・きっと20年以上ぶりぐらいだと思う、いやマジで。

もちろん、その間も映画館には行きましたよ。

でもそれは結婚前は奥さんと二人だったり、娘が生まれてからはそれこそ「家族で見て楽しい映画」を見に行くことしかなかったんだよね。

二十歳前後、東京に住んでいる時は本当に映画ばっか見に行ってたよね、一人で。本当に見たい映画は一人で見るもんだと思っていたから。実は今もだけど。

90年代、ミニシアター全盛期。本当にいろんな映画見た。「乙女の祈り」「卵の番人」「奇跡の海」「憎しみ」「恋する惑星」「ポネット」・・・。


「乙女の祈り」
「卵の番人」
「奇跡の海」


「恋する惑星」
「憎しみ」
「ポネット」



ウォン・カーウァイが注目され始めた頃。あ!「天使の涙」の最初の劇場予告編の挿入歌はRadioheadの「クリープ」だった気がする!?知ってる人いるかしら?

しかし、本編でFlyingPickets「Only you」が流れて、これしかない!って思ったもんね。あのラストシーンはすごい。立て続けに「欲望の翼」「ブエノスアイレス」も公開されて。

天使の涙
欲望の翼
ブエノスアイレス

ああ、J・P・ジュネの「Lost children」も忘れられない。未だに好きな監督3人に入る。

ロストチルドレン

ヤン・シュヴァンクマイエルもたくさん観た!

ヤン・シュヴァンクマイエル

ATGフェスや大島渚今村昌平のオールナイト特集。ゴダール3本立てなんか1週間くらい前からピアとにらめっこしながらワクワクしてたぜ。

大島渚(なぜこの写真?)
今村昌平


ジャン=リュック・ゴダール

本当に映画が大好きだった。ミニシアターから出て、急いでタワレコ行ってサントラ買って、特集されている雑誌買って、関連作品が無いか調べて、また観に行って。キャバクラとパチンコ屋のバイトの給料はほぼそれに消えた。

でも、ある時からピタッと行かなくなった。劇場に。

24歳で世界放浪の旅から帰って来たぼかぁ、その時、それまでの全ての思いや夢や荷物を全部、封印した。朝7時からフルタイムの介護職として働き、夜は大学に通う生活を選んだから。

同級生より6年遅れた(と思ってた)自分の時間を取り戻す(と思ってた)ために、それまでの生活の全てだった音楽や映画を全部押入れに片付けた。

映画館もクラブもやめた。

少しでも気を許して映画なんか見てしまうと、封じ込めた思いが再燃してしまう。仕事をしながら大学に通えるという有難い状況を作ってもらい、応援してくれている人たちに申し訳ないような気がして。

それでね、俺の映画は90年代で止まってんのね。

本当に最後に「自分で見たくて」劇場で見たのはロンドンのシアターでフランシス・ベイコンの「Love is Devil」だと思うから、1998年かな?

Love is Devil

もちろん、たまにDVDを見ることもあったけど、それでも本当に好きだった所謂「単館系」の作品は意識的・無意識的に避けていたんだよね。怖くて。昔好きだった作品、何度も見てるのにDVDが出たから買う、でも絶対見ない封も切らない。そんなものがどんどん棚に増えていったよね。

理由は2つある。

一つは、観てしまうとまたあの日々に戻ってしまうんじゃないか、映画と音楽以外、何も手につかなくなるんじゃ無いかっていう恐れ。

もう一つは「映画みて、ときめかなかったらどうしよう」って怖さがあった、実は。もう自分の感性は枯れてしまっていて、もうあんなキラキラした思いになることはできないんじゃないかっていう不安。

そしたら。

ミニシアター〈シアタードーナツ〉の先輩からから「オススメの映画があるよ」って誘ってもらってさ、スタコラ行ってきました。

映画はニューヨークを舞台にしたある廃材ギター工房の物語。

「カーマイン・ストリート・ギター」

カーマイン・ストリート・ギター

結果。

よかった!すごくよかった。仕事急いで終わらせて。先輩が「これ観ないとミュージシャンじゃない!」って発破かけるから、ライダース着込んでロックンローラー演じながら行ってきたんだけどさぁ。

映画が始まる前の高揚と、映画を見ている時の陶酔、そしてエンドロールがが流れる時の余韻。シアターで見る映画には少なくとも3回の「幸福」があるって、思い出したよ。うん、行ってよかった♡

「自分だけのために映画を見る」ってやっぱ楽しいよ。また映画見よう。

誘ってもらって本当に良かった!



ってここで終わると「映画好きだった僕、再び映画にハマる」の話なんだけど。本当に思ったことはちょっと違くて。

我が家にはいるんですよ、俺のレコ棚やDVD棚を俺以上に宝物のように思い、目をキラキラさせて日々物色しに来る10歳の女の子が(笑)

「これは何?」「これ面白い?」「あ、これパァパが真似していたやつだ(職場の忘年会で時計じかけのオレンジの仮装)」

時計じかけのオレンジ

もうね、毎日こんな調子。

「ネットとかでもいいけどさ、パァパが持っているのは間違いないからさ、面白いって。だからここから選びたい♡」って部屋に入って来る。

自分が10代の頃に胸を焦がした映画を30年後の今、娘が見て「コミットメンツ見るとバンド組みたくなるよね♡」とか「目が見えないのに銃を撃つって(笑)超ブラック!(ブルースブラザーズな)」なんて言っているの聴くと、もうたまらんのよ。

ザ・コミットメンツ
ザ・ブルース・ブラザース

もっと「妖怪ウォッチ」とかそんなの見る年頃だったと思うのにさ、変なやつだぜ(笑)まあ、「ボヘミアンラプソディ」を劇場に3回観に行ったあたりからその兆候はあったんだけど(笑)Blue-rayも買ってたし。

ボヘミアン・ラプソディ

だからね、変わったんです、それ以来。

「自分だけのために映画を見る」から「娘に見せたい映画を娘と一緒に見る」に。

もちろん今までのように「ミニオンズ」や「カメラを止めるな!」も一緒に見るけどさ、ミニシアター系もどんどん連れて行こうって思った。

ミニオンズ
カメラを止めるな!

俺が彼女に与えられるものって音楽だけだと思っていたけど、映画でもいいじゃんと思ってさ。家で「デリカテッセン」や「Fantastic Planet」なんか見て、新しいやつは映画館でみよう♡

あ、ただ「時計じかけのオレンジ」はまだダメだ。多分マァマがブチギレる🤣

デリカテッセン
Fantastic Planet


結局、ただ書きたくて取り留めもないことを書いてしまう。せめて登場した作品なり人物なりの画像を敬意を持って紹介させていただきます。・・・無断使用か?・・・本当はね、この一つ一つにそれぞれ数千字の思いをぶつけたいとこだけど、んなもん、誰も読まんでしょ?あ、コレもか?

ボヘミアン・ラプソディと10歳♡


#映画にまつわる思い出

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