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自律分散型図書館:DAOLIB、主意説明

中央主権型から自律分散型の社会を目指した実験プロジェクト「自律分散型図書館:DAOLIB(Decentralized Autonomous Organization Library)」の主意説明です。

背景と目的

世の中は、テクノロジーが先導する形で、自律分散化の傾向にあります。
インターネットは、自律分散型で運営されているテクノロジーの例です。
近年ビジネスでも、自律分散型で運営される仮想通貨や、自律分散型の組織としてティール組織など、自律分散化の取組が進んでいます。

このような潮流の中、社会・政治・行政機構においても将来「自律分散型組織 (DAO:Decentralized Autonomous Organization) 」で、運営されるのではと仮定しています。

しかし、インフラストラクチャーやルールが自律分散化しても、そこで活動する一人ひとりが自律分散化していなければ、自律分散型組織として機能を十分に発揮することができません。

そこで、自律分散型組織に参加する一人ひとりに必要な心構え(マインドセット)や行動(コンピテンシー)について明確化し、それをどの様にして醸成するかを、実験を通じて研究します。

なぜ図書館か(Why)

社会人学校に通っていたとき、先生から本をたくさん頂きました。
私が読んだ後、本棚にしまっておくのはもったいないと思い、他の方にも読んでもらいたいと考えました。

多くの本を所有し、それを多くの人が借りて読むのが、図書館です。
いまはやりの言葉でいえば、資産を複数で共用しあうシェアリングエコノミーのモデルです。図書館は、古くからシェアリングエコノミーを実践してきました。

また、「図書館は単なる無料貸本屋なのか? ニューヨーク公共図書館が貫く“民主主義”とは」で、ニューヨーク公共図書館のキャリー・ウェルチさんは、以下の様に語っています。

図書館が全ての人に開かれたものであり続けることが我々の理念です。図書館憲章の一節に素晴らしい言葉があります。『思想と情報への自由なアクセスは、責任ある市民の存在のための前提条件であり、自由・平等・人権と同じくアメリカにとって重要なものだ』と

また、『未来をつくる図書館』の著者である菅谷明子さんも、

社会格差が広がり、高齢化を迎えている日本だからこそ、誰もが無料で利用でき、サポートを受けられるNYPLのような場所がますます必要になると思います。この映画を観て、図書館の可能性に触れてほしいですし、単なる無料貸本屋批判に終わらない、幅広い議論のきっかけになればと思います

しかしその様な図書館は、1か所に資産や管理を集中する、中央集権型のモデルでもあります。中央集権型では、ルールを決めたり仕組みを管理する管理者と、ルールの中で仕組みを利用する利用者に、分かれます。これはまさに、社会・政治・行政機構の特長です。

行政機構の一つである中央集権型モデルの図書館を、自律分散型で運営できたら、他の社会・政治・行政機構も、自律分残型で運営できるかもしれない、と考えました。

自律分散型図書館:DAOLIBのイメージ(What)

下図に、中央主権型の図書館と自律分散型図書館:DAOLIBとの、本の動きの違いを示します。

左図の中央集権型の図書館では、
本の管理は、中央の図書館が、集中的に行います。
本の追加は、中央の図書館が、購入し登録します。
本の利用は、個々の利用者が、図書館から借りて読み、読み終えたら図書館に返却します。

右図の自律分散型図書館:DAOLIBでは、
本の管理は、分散する利用者が、個別に行います。
本の追加は、分散する利用者が、個別に購入し登録します。
本の利用は、個々の利用者が、本を管理している利用者から借りて読み、読み終えたら本の管理者として自所で管理します。

この自律分散型図書館:DAOLIBでは、
だれもが、社会の一員として、自分の役割を果たします。
だれもが、社会の一員として、恩恵を受けます。
そういう社会を、私達で創り出し持続的に運営します。

自律分散型図書館:DAOLIBの実装(How)

DAOLIBの実装については、検討段階です。
皆さんと一緒に、具体的な実装について、知恵を出していきたいと思います。以下は、実装についての、アイディアです。

本の搬送方法:
DAOLIBの実装において、本は物理的な形状を有しているので、管理者から利用者への搬送が多きな課題となります。そこで、DAOLIBに参加する利用者が中継役として相互に協力して手渡しで本を搬送してはどうでしょう。

このように、人の手から手を経て渡されることで、
人と人との新たな出会いが生まれたり、
人と本との新たな出会いが生まれたり、
人への感謝の気持ちを感じたり、
人へ役立っているとの気持ちを感じたり、
することができるのでは、無いでしょうか。

一緒に実験する方を募集します

DAOLIBを通じて、自律分散型社会の実装実験をしたい方を募集します。

あなたも、
だれもが、社会の一員として、自分の役割を果たします。
だれもが、社会の一員として、恩恵を受けます。
そういう社会を、私達で創り出し持続的に運営します。
という社会を実現する取り組みに参加しませんか。

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実験家・実装家: 社会科学や人文科学の分野における理論や法則を見出すべく、いろいろ実験しています。 見出した理論や法則を用い、持続可能で再現性のあるしくみ・しかけを実装しています。

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コメント3件

シェア・エコノミーの実践ということで良かったでしょうか。いろいろお手伝いできればともいます。引き続きよろしくお願いいたします。
経済面で言えば、シェアリング・エコノミーも含みますが、ギフト・エコノミーやコミュニティ通貨なども、実験範囲に含まれると考えています。
システム面では、ブロックチェーン技術なども関係するかもしれません。
さらに組織面で言えば、自律分散型組織が主の実験ですが、トランスローカル(詳細は、「トランスローカル論のはじまり(https://note.mu/translocal/n/naca78c68fb7d)」参照)的な要素を含んでいます。
この場を使って、いろいろな実験をしたいです。
「試してみることに失敗はない(マックス・エルモア)」ですね。お手伝いします!
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