しふく
美味しい生牡蠣をたべたら
ノロさんになった
もだえくるしんだ三日間
しんどかったけど
まわりのみんなが
一人暮らしのわたしを心配してくれ
果物やら飲み物やら
カラダにいいものを持ってきてくれた
誰もいないということは
すなわち
みんながいる、ということだ
こんな時に限って
いとは鼻から血を吹き
かいは血尿を布団に浮かべたが
「不調」はイコール「不幸」ではなかった
仕事は心配しないでいいよと声をかけられ
経口補水液を飲み続け
作ってもらったおかゆを食べ
届けられたりんごをほおばり
リクエストした手作りポタージュをのみ
冷蔵庫に鎮座するプリンを愛でて
猫が陽をあびる姿を写真におさめ
遠方から届いた本を手に週末を迎える
これはいわゆる
至福というやつではないだろうか
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