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大濠公園
最近は、音楽と本の他にも、美術が私に慰めをもたらしてくれる。美術に目覚めたきっかけは、原田マハさんの小説だった。マハさんは私に、作品と対話して、そこに自分だけの物語を紡いだり、心でアートを感じたりすることの素晴らしさを教えてくれた。
作品と向き合うことは、哲学とよく似ていると思う。だから美術館には、絶対に一人で行かなければならない。心を動かす作品との出会いは、孤独の中にしかない。
心を動かす作品との出会いは、いつも唐突にやってくる。一目見た瞬間、心拍数が上がり、吸い込まれるようにして近付いていってしまう。その作品と向き合っていると、作品と私、世界でたった2人だけになったかのような、神秘的な感覚に陥ることがある。
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美しい景色に触れたとき、今の私には、音楽と絵画が同時に流れ込んでくる。夕暮れ時、雨の大濠公園は、壮平さんの『ローヌの岸辺』と、ゴッホの《ローヌ川の星月夜》によく似てた。
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