バーチャルムサビ展の参加方法と感想
4/25から4/30日までバーチャルプラットフォーム「cluster」で開催されている武蔵野美術大学のバーチャル展示会にスマホアプリで参加してきました!
今回は実際の参加方法から、会場の雰囲気、個人的におすすめの作品5つの見どころや考察を紹介していきたいと思います。
1. バーチャルムサビ展の参加方法
自分はスマホで参加したのでスマホでの参加方法を書きます。
1clusterのアプリを入れよう!
スマホアプリである「cluster」をダウンロードし、アカウント登録をすましましょう。
2 clusterのアプリを準備して下のURLを踏めばバーチャルムサビ展!
2.会場の雰囲気
会場内から始まるのかと思いきや、少し入り口から離れたところから始まるのでなんとなく自分の足でバーチャルムサビ展に入っていく感覚を感じます。(桜の演出も綺麗で良かったです)
会場内に入るとすぐに自撮りができるようなポイントがあり、奥に評論会などを行うようなステージが用意されており、右と左が作品の展示スペースとなっているようです。(すごくわかりやすい!)
会場自体の作りもすごく綺麗で、特に奥のライトが微妙に曲線を描いて並んでいるのがすごく良いなと思いました。いずればバーチャルにおける建築家が出てきてもおかしくないなと思いました。(というかすでにいました笑)
3.個人的に好みの作品5選
作品を見ていく中で個人的に好みだった作品を5つ紹介したいと思います。単純に「この作品良いな〜」や「他の人にも紹介したいな〜」と思ったものを紹介します。
すきなもの(吉田 彩音さん)
この作品の面白いところはお菓子の名前がほとんど描かれていないのに、そのお菓子の名前が言えるところだと思いました。それだけこの絵には少ない面積で、お菓子の名前を伝えるだけに十分な情報が取捨選択されて描かれているのだと思います。人の視覚情報と商品名の紐付けの仕組みがよくわかる面白い作品です。
追記.お菓子のパッケージデザインはすごく考えられているし、お洒落なのが多いので、是非調べてみてください!
余談ですがめちゃくちゃBAKEのデザインは好きです(笑)
TWO MASKS(minさん)
展示物は結構新型コロナに関連したものが多かった印象がありました。その中でも異彩を放っていたのはこの作品でした。色のバランスというかもう配色センスが良すぎて感動します。(creative coderの皆さんも参考になると思いました!)、
マスクカスタムの時代と聞くとスチームパンクの時代が思い浮かびます。スチームパンクは1980年に生まれ、未来の排気ガスを吸わないためのマスク装備から、徐々に独自の進化を遂げた形状になってきたように思えます。
最近は3Dプリンターの普及もあり、個人で様々なマスクを製作している人が多いように感じ、そんな中この作品は”マスクの消耗品から衣服へ変わる未来”の一つの流れを表しているようでした。
New body / portrait(猫山さん)
この作品は”バーチャル空間において人が媒体とするキャラクターの意味”について考えさせられた作品でした。せっかく人は、体や顔といった身体と重力や抵抗力といった物理的問題から解放されたバーチャルという空間にいるはずなのに、なぜバーチャル空間のキャラクターは人の体(2本の足と2本の腕など)から解放されていないのかという問題に対する訴えのように感じます。
VR=仮想現実、AR=拡張現実であり、VRとARの現実との繋がりや相互関係には様々な意見がありますが、いずれにせよ現在のバーチャル空間においてのデフォルトの自己形状は「人的形状(人のような体での2足歩行)」からは大きく離れていません。そういった現在のバーチャル空間のキャラクターのカタチを切り取って今後のバーチャル歴史館に置かれるような標本という形での作品になったのではと思います。
ちなみにportraitは日本語訳で「肖像画」と言われいわばバーチャルキャラクターの肖像画であると言えます。またバーチャルにおいて個人の外見は自由に変更できるので、それを踏まえ全体がぼかしてあるのかなと思います。
READY(福田 拓真さん)
福田さんの想像力が体現されているような作品でした。様々なものが入り乱れていますが、よく見ると少しずつ干渉しあっているのがわかります。真ん中の少女が福田さん頭の中の自分を表現しそれらを渦巻く様々なものが想像力の多様さを見せているようで面白いです。全体的には日本の文化に関するもので構成されていますが、何個か現代的なものが含まれておりそれが、製作者自身のアイデンティティの表現にもなっているのかなと思いました。
Twitterでも素敵な「うちで踊ろう」のジャケット風イラストなどを描いているようで、是非覗いてみて欲しいです!
だらしない(小山 美有奈さん)
見た瞬間に良い!と思いました。5枚全部結構好きなのですが、左下のコンセントが絡まってのが分かるのに許したくなってしまうような、気持ちの良い表現がされているのが良かったです。
身だしなみを整えるということは、そのためによって消えてしまう何かあるということが訴えられているようで、そこに対する作者の愛着がシンプルに、かつ丁寧に表現されていて、この作品を見ると明日から、ちょっとしただらしなさに愛着を持ってしまいそうなそんな作品でした。
instagramで他の作品も見ることができるので要チェック!
とりあえずバーチャルムサビ展にいってみよう!
今回紹介した作品は全体のほんの少しの作品で、他にも素晴らしい作品がたくさんあります。あまりのクオリティとボリューム感があるので、見終わった後ついつい実際に電車に乗って展示会まで行ったかのような気にさせられます。それぐらいバーチャル空間は新しい”場所”という概念を提示し、ムサビ展は新しい展示会の一つのカタチになったのだと思います。行ってみて絶対に損はないので是非遊びに行ってくださいね!
ではでは