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KAZ TAP STUDIO Pre-Professional course. Lesson Note. 新たなコースがはじまります

タップダンスにおいてプロフェッショナルとは?かなり曖昧な分野ですが、そういうところから見つめ直し、ディスカッションしながら高め合うことを目標として新たなコースが立ち上がりました。08年にオープンして今年で14年目ですが、当初は趣味でタップを楽しむ方々を中心にタップを教えてきましたが、このスタジオで初めてタップシューズを履いた生徒もかなり上達してきて、このようなレベルのことができるようになったことがまずはとても嬉しく思っています!
先日、第一回目のレッスンが終了し、ビデオをやりとりしたり、その後オンラインで話し合いをしたりと内容もかなり充実してきているので、せっかくなのでその内容をNOTEにもまとめてアーカイブしていきたいと思っています。
このコースの特徴としては、プロ養成だからと言って難しいことをただやるのではなく、段階を経ながら大切なポイントを深く分析して掘り下げていくことをしていきたいと思っています。単に答えを探すのではなく、答えを発見していくプロセスをそれぞれのクリエイティビティをふんだんに使って楽しみながら創造していくことが目的です。

大切なプロセスは3つの段階を経ていくことだと思います。
1. Fundmental Techniques  
2. Feeling
3. Creativity
大切な基本のテクニックは、ずっと練習し続ける必要があり、それをどのようなフィーリングをもって表現するか。そして最終的には、自分のアイディア、自分が言いたいことをそれらを用いて創造し伝えていきます。ただ、いきなり創造することはできず、基本をじっくり積み重ねる時間がタップという文化を知っていく上でもとても大事で、そのプロセスを飛び越えていくこともできないので、この3つの段階は常に行っては戻りを繰り返していくものだと思います。今は急速に答えが求められる時代ですが、焦らずそれぞれのプロセスを楽しめれば、なによりも一番だと思います。(まずは全力で楽しむこと!)
このコースが進むにつれて、みんなも僕も何かを発見して成長していくことができれば幸いです!
以下はこのコースがはじまるときにみんなに送ったメールです。


皆さん、今回は新たな試みのクラスに集まっていただきありがとうございます!とても楽しみです!

これからタップを追求して行く上で、例えばトウの一つ、シャッフルの音一つにどれだけの時間やエネルギーを費やして来たが、

その人の価値観を表していくのではないかと思います。そしてそのシンプルなことの繰り返しが観る人聴く人の心を動かしていくのだと思うのです。

ただ出来ることだけを目指さずにプロセスをしっかり大事にすることで、強い根っこ(ルーツ)をしっかり大地にねざすことができると思うので、

ぜひ見た目に綺麗な造花よりも、根っこをしっかり大地に張った大自然の野草を目指して欲しいなと思います!

今のSNSの社会ではスピードや効率の方が重視されていますが、このプロセスは何よりも自分と向き合うこと、大げさかもしれませんが、より良い人間になるための自分との戦いでもあるのかなと思います。

僕自身も今もより良いタップダンサーを目指して、地道に頑張っていますので、お互いにインスパイアしながら、新たな発見ができると嬉しいです!

以下、僕の大好きなスティーブコンドスが書いた『The WAY I SEE IT』の中の一節です。

もしスティーブを知らない人がいたら、必ず調べて観てください!

”Tap is making record progress in finding ways to create new waves of rhythms, in opening avenues of thought, and in having its choreography utilize sound rather than using overdone "flash" as a way of getting applause and appreciation.”

『タップは近年記録的な進化を遂げている。それは新しいリズムの波、開かれた思考、そして単に観客の拍手や喜びを与えるだけの派手なステップに頼りすぎることよりも『音』を重視したコレオグラフィーによるものです』

"Audiences are more rhythm conscious than ever. Today, a dancer gets responses from executing a rhythmical phrase, pure rhythm, no tricks! The new "tricks" are the use of dynamics. The powerful use of technique, and the blending of rhythms - with or without music - into a unified composition."

『観客はこれまで以上にリズムに意識を傾けている。現在、タップダンサーは純粋にリズムのフレーズを生み出すことによって、トリックを使うことなく観客からの反応を受けることができる!その新しい『トリック』とはリズムの抑揚である。音楽に合わせる、合わせないに関係なくパワフルな技術とリズムの組み合わせによって一つの作品へと創り上げることができる。

”These concept prevail today, and will prevail even more in the future. Choreographers are open to the enormous possibilities in using tap "sounds," realizing their artistic importance as well as their commercial value in today`s market" - Steve Condos

これらのコンセプトは今日に広まっています。そして未来にはどんどん普及していくでしょう。振付師たちはタップの『音』を使うことに無限の可能性を見出していくはずです。それは現在の商業的な価値だけでなく、芸術的な価値を気づかせてくれることでしょう。』ースティーブ・コンドス


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