「フォルケホイスコーレ」ってどんな所?
今回の旅では、デンマークの中の教育機関「フォルケホイスコーレ」のプログラムに参加していたので、今日はそちらの話をしたいと思います!
フォルケホイスコーレとは、デンマークを中心に北欧に存在する、試験や成績が一切ない民衆のための教育機関です。
哲学者のグルントヴィが、民主主義の時代に、すべての人が知識・教養を身につけ、フランス等の国のように革命で血を流す人を減らしたいという思いで創設されたそうです。デンマーク国内でも、みんながみんな入るわけではなく(国民の30%程度)、仕事や進学の前に、自由な雰囲気の中で、一度自分のことを見直したりしたいという人が入るようです。
※参考:http://www.ifas-japan.com/folke/
今回自分が参加したのは、体験プログラムですが、その中でも自分の主観も交えながら、「フォルケホイスコーレのここが面白い!」というポイントを挙げていきます。
対話を中心とした授業・生活
とにかく、いろいろな場面で対話が多く、お互いの意見を聞きあう雰囲気があります。なにか決めごとを行う際も、お互いの意見を尊重し合います。例えば、毎回の食事時間には、生徒の掃除担当の確認だったり、「今日は歌の時間があるよー」「バトミントンやるけど参加したい人~?」といった告知だったりを、話したい人が話しています。ルールも、やりたいことも、全て話し合って決める文化ができていると感じました。
ちなみにご飯はまじで美味しく、話の種になりました。
授業の中では、例えば「ロープを使って自分たちで新しい遊びを作ってみよう」といった課題をグループやっていました。日本でも、プロジェクト型の学びや主体性のある学びを取り入れる動きはありますが、そのシンプルで最先端の例かもしれません。
創造性の高い空間
発想や対話を引き出せるように、空間づくりにはとてもこだわっていました。
「イベントラボ」というイベントの運営やファシリテーションを学ぶプログラムでは、発想がクリエイティブになるような配色だったり、独創的な空間が広がっていました。
ヨガや瞑想のための部屋もあり、白一面の部屋でヨガマットをひいてヨガをしたのが最高でした。
失敗から全て学ぶ
基本的にルールがないので、「失敗し放題」という環境です。失敗を受け入れられる土壌で心理的安全性を確保しながら、小さな行動を積み重ねることが大事にされています。
印象に残った授業は、別の投稿で話しますが、スノボーを使ってこけまくりながら学ぶといった授業は、失敗を受け入れる土壌あってこそと思います。
歌を歌う、身体を動かす
フォルケホイスコーレ用の歌集があり、朝には皆で歌う時間もあります。自分が子供の頃は、恥ずかしくて歌の時間にちゃんと歌ってなかった気がしますが、ここでは皆気持ちよさそうに歌っています。
また、森の中に出て行くなどアウトドアな授業も多いです。自分たちはやらなかったですが、パーマカルチャーの授業で農業をやったり、カヌー体験をしたりなどもあるようです。また、自然の中に探検したり焚き火する時間はとても大切にされているようで、焚き火できるスペースは敷地内で何箇所もありました。
私も、一日だけ、焚き火が終わった後、寝袋の中で寝ました。雨に打たれないための空間がちゃんとあって(写真の場所です…)、意外とぐっすり寝られました笑
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以上、自分の見てきた、フォルケホイスコーレの面白いポイントでした。
面白いポイントを書いていく中で感じたのは、「専門性を高めたい」といった何らかの目的を持っていくより、自分の内側にそもそも持っているものを引き出すような場所といったほうが正しいのかもしれないと思いました。
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