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帰省

地元の北海道に帰省している。
明日、東京へ戻る。
「あっという間。やっぱり2週間は居たいなぁ。」
毎回言うセリフ なかなか実現しない

朝4時に起きて吉祥寺から羽田空港までバスで向かう。
外は真っ暗。
空港に着いて、手荷物検査を終えた頃、少しだけ空が黄色みを帯びている。

とかち帯広空港行き6時55分発
この便は飛行機のある場所まではバスで移動する
新千歳空港行きとの待遇に地域格差を感じる
移動するバスの中から見た朝焼けがきれいだった

機内はそこまで混雑していない
離陸
東京の街全体が見えてくる
どんどん上がっていく機体
街はどこまでも続いている 際限なく続いている
前に住んでいた街を探し、当時を思い出す

少し眠る

着陸態勢に入るアナウンスで目を覚ます
十勝港から大樹町の上空へ、機体は高度を下げて進んでいく
パッチワークの畑たちは雪で覆われ、畑の端に家がぽつりぽつりと見えた
小さい頃に住んでいた小さな集落が見える
この辺りを窓から見るのが好き
奥には日高山脈が連なる 
雪の降り積もった山々と青空のコントラストがとても雄々しく美しかった

機内で寝るためにコンタクトを外していたので視界がぼんやりとしていたのが勿体無かった

機体が高度を下げてから横揺れが激しくなった
睡眠不足も相まってすごく気持ち悪い
あともう少しだから我慢した

無事とかち帯広空港に着陸した
横揺れの気持ち悪さが残ったまま
母親が車で迎えに来る 思ったより寒くなかった

ここから何をするでもないけど、1日があっという間に過ぎてゆく

高校時代の友達に会った
生ラムジンギスカンを塩コショウで食べて感動し、飲み屋街のビルの奥に佇む喫茶店でソーダフロートを飲みながら話した
久々に会えてよかった
駐車場までの帰り道、雪を踏み締める感覚を何度も確かめた
ギュっギュっと鳴る音
しばらく聴けなるくなる
次はいつ帰省できるだろう


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