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京都の野外彫刻 フィールドワーク 25

『坂本龍馬,中岡慎太郎像』

1963年再建  菊池 一雄

菊池 一雄 (1908年- 1985年)  彫刻家,東京芸術大学名誉教授,新制作協会会員

設置場所 :  円山公園

 八坂から円山公園に入り,緩やかな坂を上った公園の東奥に設置されている。公園の奥につづく道を上がっていくと樹々の間からその像は現れる。台座もかなり大きく,その上に設置された二体の像も大きい。近くからでは見上げてしまうほどだ。座像(中岡慎太郎)と立像(坂本竜馬)ともに,きりっとした印象だ。二人の視線や口元の表情とともに刀を持つ手や直接的な着物の襞の表現がそう感じさせるのか。
 現在の像は,1962年に再建されたもので,最初の像は1934年に建てられている。よく知られた高知市の桂浜の竜馬像は1928年に建立されているがこの像もほぼ同じ時期に建てられている。
 1960年代に『竜馬が行く』をきっかけとして,龍馬が広く知られるようになり,各地に竜馬像が建立された。京都市内にも竜馬像(を含む像)が5か所あるということです。