京都の野外彫刻 フィールドワーク20
『二宮尊徳先生像』
1940年 小倉右一郎,上田黄久丸 合作
岡崎公園府立図書館北側の公園の南に設置されている銅像です。よく知られている薪を背負い本を読みながら歩く全身像(負薪読書像)ではなく,読書している半身銅像です。少年ではなく,青年の顔をしている。碑文によれば16歳の尊徳像ということです。姿勢を正し誠実に読書する青年尊徳がその表情からよく伝わる。建立は1940年ということで,戦時下での金属回収による供出を免れた像のようです。
建立者は京都書籍雑誌商組合で,府立図書館に隣接した場所ということも関係があるのだろうか。