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京都の野外彫刻 フィールドワーク49

『時空を超えて』-永遠平安の火-

2000年  谷口 淳一

谷口 淳一 1952年生まれ 日展会員、日本美術家連盟会員

設置場所 : 京都市役所

 京都市役所の南に広場があり,その西に公園風の一画がある。花が植えられたその場所にこの像は設置されている。近くにはベンチもあり市民の憩いの場になっている。野外彫刻がその周辺と必ずしも調和した環境に置かれていない現場を見ることがあるが,この作品は作品のテーマを尊重する環境にある。「環境」「平和」「人権」をテーマとして依頼された作品という。
 天空に浮かび,舞う若い女神の像だ。天衣のような布が身体の周りに靡き,脚には鳩が舞い降りている。長い脚や手がうまくバランを取り,宙に浮かぶように細く高い台座に乗っている。両手で支えている球体は「平安の火」なのだろう。それには何色かのガラスがはめられている。火が灯る仕掛けになっているようだ。また,噴水にもなっているらしいが,残念ながら訪れたときは見ることができなかった。夜には,また違ったように見えることだろう。