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京都の野外彫刻 フィールドワーク68

『陽』

1966年   田中 彰

田中 彰(1941年 韓国仁川生まれ)

設置場所 :  府立植物園内(観覧温室から大芝生地への通り北側)
この像も植物園内に野外彫刻が設置されはじめた初期の作品群の一つだ。細身の女性の裸像。右脚を半歩ほど斜め前に伸ばし重心を左脚に置いている。上半身は垂直に伸びた左脚から斜めにつながっている。体全体が「く」の字の逆の形だが首を左にむけていることでバランスが保たれている。髪はかなりのショートカットでボーイッシュな髪型だ。題名の「陽」は太陽を意味することから明るく活発な意味がある。このモデルの女性の性格からつけられたものなのかもしれない。