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職業、事業作家。(毎週月曜日更新予定)

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スタートアップスタジオquantum(クオンタム)のクリエイティブ担当役員であり、事業作家である川下和彦が、日々新規事業開発に取り組むなかで考えていることをまとめたマガジンです。
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マシン脳とアニマル脳。

スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。 「事業作家」として、未来の物語を書く中で得た気付きをnoteにまとめています。 前回は、製品やサービスをつくってからPRの方法を考えるのではなく、開発の川上工程から「ニュース性=人に伝えたくなること」をプリインストールすることの重要性について書きました。 今回も引き続き、事業のアイデアを生み出す方法について紹介したいと思います。 先日ある起業家の方と、世の中が便利になることで人類にどのような影響が

ビジョンプロトタイピング 〜新規事業開発の壁を突破する手法〜

スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。 「事業作家」として、未来の物語を書く中で得た気付きをnoteにまとめています。毎回、コンパクトな分量・内容を心掛けているので、ご興味ある方はさかのぼって読んでいただけると嬉しいです。 今回は、これまで書いてきた内容のやや号外編的な位置づけで、まさに本日quantumがリリースしたばかりの「vision prototyping(ビジョンプロトタイピング)」という新たな新規事業開発手法について、詳細内容、

答えは書店にある。

スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。 「事業作家」として、未来の物語を書く中で得た気付きをnoteにまとめています。毎回、コンパクトな分量・内容を心掛けているので、ご興味ある方はさかのぼって読んでいただけると嬉しいです。 前回までは、新規事業のアイデアを生み出す3ステップ(「キロク→キオク→キカク」)について解説し、一見必要がないと思われる情報こそがブレイクスルーの鍵を握っていると書いてきました。 今回はさらに、新規事業のヒット率を上げ

キロク、キオク、キカク。

スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。 「事業作家」として未来の物語を書く中で得た気付きをこのnoteにまとめています。 前回は、新規事業のアイデアを出すにあたっては、「みんなのブレスト」ではなく、「ひとりの沈潜」に取り組むことが重要であると書きました。 今回は、さらに踏み込んで、ひとり時間を使って具体的にアイデアを生み出す方法について書きたいと思います。 まず、自分はアイデアを生み出すのが苦手だと思っている方がいらっしゃるかもしれませ

新規事業はABC。

スタートアップスタジオquantumのクリエイティブ担当役員、川下です。 前回は、未来の物語を書くことで新規事業開発を成功に導く「事業作家」という仕事について紹介しました。 今回は、その事業作家はどのようにして未来の物語を書き、具体イメージにしていくのかについて書きたいと思います。 一言で未来の物語を書くといっても、それは一朝一夕にできることではありません。実を言うと、わたしも新規事業開発に取り組む過程でこの技術を身につけたのではなく、別の領域で長年繰り返し実践してきた経