見出し画像

ネットリテラシーは、自分の周りを基準にするべきではない。

あろー! @kazuka2u です。現在帰省中。その中で度々気づかされるネットリテラシーの話をしていく。

noteを読んでいるような人たちは、当たり前にネットを使い、Twitterで情報をキャッチし、必要であればAmazonを使い、Spotifyで音楽を聴き、Netflixで映画を見る、といったことを苦にすることなくできる人々だと思う。

だが日本の人口の大多数を占めるオーバー50、私たちの親世代たちもみんなそうかというと、そんなことは決してない。

ネットの使い方をするときに、ハンバーガー型のメニューを押して、は通じない。

祖母のiPadデビュー

今年87歳になるわたしの祖母がiPadデビューをした。
「ひらがなはどうやって入力するとね?」

あれ、日本語入力にしてなかったっけ。そう思い確認すると、やはり日本語入力。祖母に確認したところ、ローマ字入力に対してのひらがな入力、いわゆるかな入力ができないとのことだった。
どうも、ワープロ世代にはローマ字よりも、ひらがな入力のほうが一般的らしい。少しずつローマ字入力に対応してもらうことで、一応はこと無きを得たが、やはり使いづらさはあるだろう。

Googleマップの利用だって一苦労だ。場所の設定、現在地の見つけ方。わからなければ印刷だ!と思うものの、その印刷もスムーズにはいかない。

私が、当たり前にしていた会話は、当たり前じゃなくて、私が、当たり前に使っているスマホは、当たり前じゃない。

ネット1つとっても、私たちは知らない間に、ネット上で用いられる記号や用語を教育されてきている。それを知らない人々がこれからネットを使うのは、実はものすごくハードルの高いものなのかもしれない。

日本のインターネット普及率が100%近くあるからといって、みんなが使いこなせるかといえばそれは別の話なのだ。

東京は、マジョリティではない

東京へ出てきて4年。当たり前のように話すネットの出来事は、あくまで小さなコミュニティ内での話。

東京で当たり前のように話される数々のアプリやサービスは、地方に行けば名前も知らないアプリになる。マッチングアプリへの風当たりは、4年前のようだった。

人の密集したコミュニティはここにあるが、日本全体でみたとき、決して東京にいる私たちはマジョリティではないのだ。抱える問題は、都心部の生活スタイルと、地方の生活スタイルで異なる。

どちらがいいとか、そういう話じゃない。でもここには明確な違いが存在していて、どちらかが全てだ、と思う危うさを感じさせられた。

デザインを学び始めてみて、なんのために何をするのかを見る目が、少しずつ養えてきたように思う。願わくば、私の祖母のようにネットを理解する下地となる知識が無くても使ってもらえるようなデザインを作れるようになりたい。

これからデザインを学ぶ私だからこそ、先入観なく考えられることもきっとあるから。

Nobles Oblige. 私たちの隣人に、少しでも優しくあらんことを。

支援いただいたお金はおもしろい記事を書くべく投資させていただきます!韓国の若年層マーケとか気になる。。