King&Princeは私の夢だ

コロナが猛威を振るう、2020年6月に私はKing&Princeにハマった。
あの6畳の部屋、リモート飲み会だけでは埋められない寂しさ、Netflixの気になるチャンネルは全て見た。絶望しかないあの狭い部屋で、私の光明を見つけた。

小学校ぶりにハマるジャニーズだった。
ゴシップ大好きだったから、どんなグループが活動しているのかは知っていた。でもいつも興味は薄かった。

猿顔の私の王子様が現れるまでは。
ファンの違法まとめ動画を見漁った、私の好きな人はどうやら歌も踊りも上手いみたい、演技もいい。
お兄ちゃん、、ガチャ、、、?

瑞々しい10代の彼は、演技の仕事もたくさんしていた。
彼の人生観を変えたのは、先輩の舞台だった。その舞台で、どうやら共演者のみならず、観客からも愛されていたようだ。

違法動画は早々に視聴をやめ、公式のライブDVDを買った。繰り返し繰り返し猿顔の王子様をみているうちに、みるみる彼ら5人にのめり込んだ。
踊りは上手だし、歌も聞かせる。5人5色、このご時世、容姿のことをいうのはタブーだが、5人ともとてもいい顔をしていた。

最初はジャニーズにハマるなんて、と抵抗していたけど、あっという間に彼らの能力に屈服した。
パブリックイメージは天然かもしれないけど、私はそちらより、彼らのパフォーマンスに惚れ込んでしまった。

ハマった直後のリリースが Mazy Nightだったせいもあってか、キンプリはダンスナンバーが特に好きだった。
それについては、一番最初のnoteにしたためた。

改めて、自分がかいた文章を見返したら、

彼らが見る未来へ着いていきたい。将来が楽しみな人を好きになれるって、成長を見届けられるってこんな素敵な体験ができるだなんて、本当に幸せだと思いました。

すごくキラキラしたことを書いていた。そう、私は彼らの未来を楽しみにしていた。

ichibanを聞いた時、キンプリの5人の本気を感じた。
ダンスで世界を目指そうとしている……。本当にワクワクした。
ジャニーズのお家芸である、和のテイストにKREVAさんの挑戦的な歌詞、RIEHATAさんのキャッチーな振り付け。
何かが爆発する前兆を感じた。そろそろ来るなっていう予感。

そしてそこからのツキヨミ。もうガッツポーズだった。
この曲で国民的グループになることは確定。もう来年には国立で歌う、すぐアジアツアー。そしてアメリカで修行して、北米ツアーもしくはフェスの参加……。
頼まれてもいないのに、勝手に先走って未来を思い描いた。
できる限り伴走する。
そう誓ってツキヨミの発売を待った。

人生は思い通りにいかないもので、それら私の先走った未来はやってこないようだ。

ずっと向き合えなかった。
ツキヨミは全く聞けていないし、見れていない。CDを開けてすらもいない。
見ようとすると、喉に小石が湧いてきて、唾を飲み込めないほどじゃりじゃりする。胸がいっぱいになって直視できなかった。

ツキヨミは私の夢の特急券だった。
それが目の前でビリビリと破かれたような気持ちに陥った。夢が叶わないことが判明すると、思考が停止することを知った。

彼ら5人は11月4日から今日5月22日まで、CDリリース、雑誌撮影、テレビ出演をこなす。いつも通りのように私たちの前に姿を現し、笑顔にしてくれた。

まだ若い彼らが、ちゃんと仕事をこなす姿に励まされたり、切なくなったり、この半年はいろんな気持ちを知ることができた。でも、テレビで曲を披露する時の5人は真摯だった。手抜きゼロのパフォーマンスは毎回気持ちを盛り上げてくれた。紅白のichibanはちょっと胸にくるものがあった。忘れられないパフォーマンスのひとつだ。

今日、5月22日で、平野紫耀と神宮寺勇太は事務所を退所、岸優太はKing & Princeを脱退、9月30日までジャニーズ事務所に残る。
永瀬廉と髙橋海人、2人でKing & Princeを続ける。

永瀬廉と髙橋海人の年下2人組がグループ活動を続ける選択をしたこと、本当にすごいと思う。
私たちには想像できないほど、たくさんの困難と向き合うことになるだろう。それでも残ることを選んだかっこいい2人はこれからも応援し続けたい。

平野紫耀と神宮寺勇太、彼らが今後どんな選択をするのか、全くわからない。でもきっと周りがほっておく分けない。
表に出ることを選んでくれたら全力で応援する。彼らは自らの力でばっさばさと道を切り拓くだろう。
もし表に出なかったとしても、彼らがこの地球上で幸せに生きてくれることを願う。

岸優太に関しては、退所まで綴ることを控えたいと思う。あふれる想いをまとめることができない。今はただ、9月30日まで応援し続けたい。

この半年、今日という日の事実と向き合えなかった。
分かったことはKing & Princeというグループは私の夢のかたまりだったこと。

これからも微力ながら応援を続けたいと思う。
夢を見させてくれた6人の若者の、これからの幸せを願ってやまない。

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