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お部屋の音をよくしたいときの吸音処理とか

一度買ってみたかったアマゾンで売っている吸音素材、買いました。3000円しないくらいで25センチ角/3-5センチ厚さのふわふわが24枚だそうです。
届きましたよ、なんじゃこりゃ。

圧縮された商品を開封しつつこれを書きます。

ところでみなさんは遮音と吸音の違いわかりますか?

壁の向こうに音が抜けるのを止めるのが遮音、同じ室内を響きにくく音が回りにくくするのが吸音、業者さん的には遮音と吸音を含めて防音工事と呼ぶこともあります。

たとえば壁の向こうにに音が漏れない方がいいのならその壁は反射の方がよいのです。壁に音がしみこんだらやがて裏に抜けますからね。音は空気の振動です。低い音は波長が長く、広い面・大きな質量を揺らすことができますので境目の壁を揺らすことで隣室に低音ほど漏れます。
低音を漏れなくするには重い壁かその代わりになるものを作る、または置く事になります。
スタジオを作るときは間に空気の層を作り壁を2枚作ることもあります。

同じ部屋で、たとえばキッチンの音が部屋全体に響かないようにしたいとしたら二つの方法が考えられます併用します。
1つは音の直接ルートを遮断すること、間に壁を作るとか書棚を立てるとかですね。それをしつつもう1つは音が反射しながら伝わらないようにすること、吸音素材が壁沿いにあるようにすることです。

自宅で録音するときや、正確に音楽を聴きたいときなどはその部屋特有の響きがなるべくなくなるようにするとよいのです。なくせなくてもその影響を受けにくい状況で運用をします。

例えば天井と床は平行ですのでこの間にちょうどよくハマる波長の音がぼーんとかポーンとか鳴ります。その音は天井と壁を「節」にして高さの真ん中を「腹」にするような格好で存在しますのでそこにマイクやリスニングポジションを置くことはよくありません。
同じように平行な壁同士ではこれが発生するので、部屋の真ん中で録音や試聴するとよい結果が得にくいことになります。

上の理屈に加えて、壁、床、天井は音を反射していますからその付近では反射音が大きく捉えられることになります。よって、壁・床・天井のすぐそばにマイクを立てたりスピーカーを置いたり、そこをリスニングポイントにすると音に癖が出てとてもやりにくいことになります。特に低音は簡単に吸音できないため少し工夫してもよい結果を得にくいです。

反射について、低音は制御しにくいのですが中高音は比較的制御できます。代表的なのが吸音材や吸音性の建材の使用です。
吸音性の建材には石膏などで重さをつけた素材に穴加工をしたものなどがあります。
吸音材にはグラスウール製材やスポンジ製のもの、ソネックスなどの特に優れた吸音特性を持つものなどがあります。
これはら中高音に有効でこれを配置することで余計な響きが減り音が落ち着きます。やや理論的にいうと「反射音よりも直接音の割合が増えてそのもの自体の音がよりはっきり届く」ことになります。平らな板は鏡のようによく音を反射します。荷物を運び入れる前の新居は賑やかに響きますよね。これに対して衣服やベッドを置くことで反射が減る感じ。(お部屋だとさらに書棚や電気製品を置くことで音がうまく散乱して落ち着いたお部屋の音になるのです。)

まとめるとこんな感じ
・低音は隣の部屋に漏れやすく吸音しても漏れについて効果は出ない
・部屋の真ん中や真ん中の高さ、壁・床・天井沿いでの音作業はなるべくしない
・反射しそうな表面を反射しにくい素材にすると作業しやすい

さて冒頭にもお見せしたこれ、アマゾンからとどいたばかり↓

半分開封した様子がこちら。ぺったんこやないかーい↓

1時間放置後がこちら↓

ものすごく軽いので中低域には全く効かないと思われますが、うまく配置すればすこし音がおちつくかな、くわえてなんとなく見かけのスタジオっぽさも出そう。
僕はあと2-3日膨らませてから使うつもり。

貼ったらまたお見せしますね。

アマゾンで買ったのはこれです

#吸音材 #吸音 #自宅スタジオ #自宅録音 #オーディオルーム

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