真央ちゃんでまた有名になったピアノコンチェルト

 浅田真央ちゃんが使ったラフマニノフのピアノコンチェルト2番は僕の大好きな曲です。ぜひ全曲を楽しんで欲しいと思いますが、ところで手拍子されるあの部分は一曲中ダサいと言われる部分でもあります(泣)。僕はそうでもないと思うけど、そこに手拍子が加わりなるほどダサに勢いが!(号泣)。なんでダサく聴こえるのか、思い出せるひとは脳内で手拍子ごとテンポをドンドン上げてみて、ほらコザックダンスみたいでおもしろくなっちゃう、こことっても民族色の濃いメロディーなんですね。いやいや編曲やテンポって大切!

 このラフマニノフのピアノコンチェルト2番。曲中にはいろんな顔がありますがとりわけ第二楽章の美しさは圧巻です。

 冒頭からコードワーク(和音の響きと動き)が美しいけど僕の押しは1:52秒あたりの半音づつ下がるこのライン。ちょっとマニアックかな?でもとても美しくて極めて巧みで計画的なムーブメント、Jazz的なアプローチでミュージシャンならまちがいなくツボ、ほんの数秒だけどこの曲のメインといってもいいくらいハズせないと思います。1:52秒あたりですよ。

http://youtu.be/47TkYRxxe14#t=1m51s

 この美しいラインと第2楽章のムードにおそらく大きく影響されて作られたとおもわれる名曲がエリックカルメン有名な「ALL By Myself」有名なこれ。ラフマニノフの例のフレーズも0:46くらいにありますので確認しましょう。

http://youtu.be/-o9gf_soFBM#t=0m45s

 ラフマニノフは心を患ってしまい、書けない書けないと思いながらお医者さんにはげまされながらこれを書いたといいます。

 時をこえてこうやっていつまでも楽しませてくれる、一番長く楽しめる新作はじつは古典だった、というのは落語や他のアートでも同じでしょうかね。

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