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CA(客室乗務員)がキャリアに悩む理由とApertaをやる意味

久しぶりにnoteを更新します。
この一年で少しずつ、自分のできる範囲の行動でApertaを知ってもらえることが増えてきていて、とても嬉しく思っています。

自分で作った事業が、人から認知してもらえて、名前を呼んでもらえるのってこんなに嬉しむずかゆいのか、と。本当に感謝しかないです。

LINEやTwitterに流すとちょっと長くなるので、noteでタイトルの内容についてこの機会に綴りたいと思います。(どの機会や?笑)

CAになってからぶち当たるもやもやについて

CAという職業は、昔から憧れの職業として夢見て、すごい努力をしてなる方が多く、私も中学生のころからなりたかった職業でした。

叶えた後は訓練に入り、訓練が無事に終わってフライトをする毎日。
各地を飛び回り、変化が楽しく、人と接することで自身の人間性や感性が磨かれるとても素敵な職業です。

ただ、ふと「自分このままでいいんだろうか…?」と考える瞬間があります。

コロナ禍の状況でフライトと働く時間が減ったことによって、自分の社会人としての価値に疑問を持ち始めたCAさんも多いでしょうし、その前からもやもやがあった人も少なくないと思います。

「私、接客と保安業務しかやってない。。。一般の企業に就職してビジネスパーソンっぽいことをやっている学生時代の友人が眩しい…」
「CAのスキルって潰し効かなくない?」
「手に職がない」
「この先チームリーダーとか管理職になるまで働くことは想像できない」

実は現役時代の私もそんなもやもやを抱えながら働いていました。
いまApertaに来てくださる現役・元CAさんからも同じ言葉を聞きます。

一方で、多くのお客様・場所・仲間との素敵な出会いがあり、空港・飛行機・空が好きなCAに、すぐに転職を考えるには後ろ髪をガッツリ引かれる想い。髪引っ張られながらCA辞めるの痛すぎる…

だから、「この先どうしよう」と悩んでも「でもやっぱり好き!」となり、そのときは現状維持を選択する。

でもまた何かの瞬間(クレームで落ち込んだとか、嫌な先輩に当たったとか)でこの悩みが襲ってくる。

もやもやの原因を整理してみた

キャリアコンサルタントとなった今、当時の私や同期から聞く言葉、相談をうけるCAさんのもやもやと向き合う中で、この職業だからこその原因を客観的に考えてみました。

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【原因その1】CAだけを目指してきた

「CAになりたい」と思った原体験はそれぞれですが、CAの多くに共通しているのが、「CAになるのが夢で、一直線で努力してきた」という事。新卒の就活は航空会社しか受けていなかった、という方もいます。
それはそれで夢をかなえるためのマインドセットとして素晴らしい事だと思います。

ですが、社会人になるまでに他の職業をあまりみていないため、キャリアチェンジを考える時に「他の仕事の可能性」として出てくる選択肢が少なかったり、実際の業務とは違うイメージで捉えていたりします。

【原因その2】「CAになる」までが一つのゴール

日本ではCAは競争倍率が高く、内定までが大変な職業です。なった後も専門的な勉強や保安訓練(消化器の使い方とか、飛行機のハッチの開け方とか)を積む必要があります。
なので制服を着て、飛ぶまでがゴールになっている方も多い職業。

この場合、なってからの次の目標が曖昧でキャリア迷子になってしまいます。また、次のゴールも「CAになりたい」と思った時のように"降ってくる"と思いがちで、「次のやりたいこと探し」をずっと続けてしまうことも。

ちなみに私のCAになってからの目標は「とりあえず結婚・出産」でした笑

【原因その3】社内のキャリアの広がり幅が狭い

CAも現在は正社員として採用する会社が多くなりましたが、キャリアアップして異動するポジションは、先輩のルートをみるとだいたい予想がついてきます。
商品企画や販促を希望するCAも多いですが、希望する人全員を叶えるほどのポジションの空きはないところ。チームリーダー、インストラクター、管理職、本社のCAサポート部門などがポジションとしては多く、『客室部門』という枠から大きく異動することは少ない印象です。

先輩を見ていると、この先のポジションに想像がついてしまい、それが自分のなりたい姿と重ならないとワクワクしなくなり、キャリアについて考え始めます。

【原因その4】もったいない病

先述したとおり、CAは自分がなりたくて目指して、高い競争倍率から勝ち取った仕事。何社も、何年も受験して夢を叶えた方も少なくありません。また、その夢を応援してくれた友人や家族の存在も大きい。

そうすると、CAになっていつかのタイミングで自分の価値観や理想に変化が生じてきた時に、「せっかく夢を叶えたし」「これまでの苦労がもったいない」と気持ちに蓋をしてしまうことも。

もやもやの乗り越え方

そんなCAのキャリアのもやもやは、どうやったらクリアになるのか?

過去に自分がやっていたことを振り返って伝えたいことはこちら。

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結論、特効薬はない。

だけど自分の小さな好奇心に正直に従ってやってみること、自分の持っている強みを自覚して、信じて行動を起こし続けることが、もやもやを晴らす「何か」を引き寄せると感じています。

私がやっていたことは、こっそり転職活動(カジュアル面談とか)、TOEICの勉強、アロマテラピー検定1級、読書、パーソナル加圧トレーニング、同期と社員活性化プロジェクトの立ち上げ、投資信託とかコーチングの勉強、などなど。

そこから全部をキャリアに活かせたわけではないですが、
「TOEICの勉強」「コーチング」「立ち上げ」といったものがつながって、英語コーチングをするベンチャー企業に転職したり、またそのときは想像もしていなかった個人事業主という働き方に移行してみたり。

Apertaをやる意味

キャリアコンサルタントの資格を取ったあと、私が一番キャリアの考え方について伝えたい!と思ったのは20代の自分でした。

CAという職業、辞めてから思うのはめちゃくちゃ貴重な時間で、今になっても仕事で活かせるたくさんの事を学んだ幸せな場所だったということです。だから、先のキャリア可能性が広がるように意識して今を過ごすことで、もっと有意義でいきいきと仕事ができるんじゃないかということ。

そしてそんなCAが多く働いている航空会社ってとても素敵じゃないか、と思うわけです。

時期柄、副業や転職に関する発信が多くなってしまうこともありますが

CAの仕事と、他企業の仕事
2つの世界を知っているからこそ、その接点をつなげることがしたい

そんな思いでApertaを運営しています。

いつか、これを読んでくださっているあなたの話も聞かせてください!

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