#3 カンボジア、沈没の日々、流れ流れて
『おい、ジャパニーズ!起きろ』
乱暴な声と焦ったような叫び声で僕は目を覚まし、ワゴンの外に出た。
「もう着いたのかな」なんて思いながら辺りを見渡してみると、
街道の真ん中にポツンと1軒だけある掘っ立て小屋の前に止まっていた。
頭の中が ”?” マークでいっぱいの僕に中国系アメリカ人の彼が笑顔でこう言った。
『Broken』
「・・・は?」
カンボジア沈没の日々バックパッカーをしていると、よく耳にする言葉があります。
”沈没”という言葉。
意味は”一つの街、国に長期で滞